「袴田事件から死刑廃止へ」をテーマにしたシンポジウムが、1月17日、日弁連主催で開催されました。
その中で上映されたビデオレポート『凍りついた魂–袴田巖に襲いかかった死刑えん罪』をご覧ください。
「袴田事件から死刑廃止へ」をテーマにしたシンポジウムが、1月17日、日弁連主催で開催されました。
その中で上映されたビデオレポート『凍りついた魂–袴田巖に襲いかかった死刑えん罪』をご覧ください。
12/17第61回袴田事件がわかる会
2022年12月17日(土) 午後1時30分~4時
浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)入場無料、お気軽にお越しください。
袴田ひで子さんがビデオであいさつ
講 演 小川秀世 さん (弁護士 袴田事件弁護団事務局長)
裁判の舞台は東京高裁。5点の衣類に付着していた血痕の色変化について専門家の知見を闘わせ、 1年2カ月味噌漬けにされると黒褐色に変化するこかどうか、それが争点。 弁護側も検察側も新たに味噌漬け実験を試み、その結果を基に専門家を証人尋問しました。 審理は11月で終了。12月に双方から最終意見書が提出されて結審。 来年の3月いっぱいまでに高裁は決定を下すことになりました。 高裁での裁判の最終局面。弁護団の事務局長として大活躍の小川弁護士に、 高裁決定前の緊迫した現状と再審開始に向けた展望について語っていただきます。 袴田事件に関心がある方にとっては聞き逃せない講演です。 万障お繰り合わせの上、ご来場ください。 主催:袴田さん支援クラブ
石塚伸一龍谷大学教授の講演『死刑という重荷』、袴田チャンネルにアップ
11/19 第60回袴田事件がわかる会での講演
2022年11月19日(土) 午後1時30分~4時
浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東) 入場無料、お気軽にお越しください。
ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)
講 師 山崎俊樹 さん(袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会事務局長)
袴田巖さんへの警察・検察、そして裁判所の攻撃は杜撰ではあったが凄まじく、ろくな証拠もないまま死刑宣告に至った。それに対して、死刑えん罪被害者・巌さんへの救援運動が燃え広がった。
1980年11月19日、最高裁で死刑判決が下された時、最高裁の中庭で、<無実のプロボクサー袴田巌を救う会>が結成された。『袴田事件・冤罪の構造』の著者、高杉晋吾氏を代表としてボクシング評論家郡司信夫氏、協栄ボクシングジムの金平正紀会長等、ボクシング関係者らが参加。そして1981年11月13日、日弁連は袴田巖さんをバックアップすることを決定、袴田事件委員会を設置して再審無罪のための弁護活動を強化した。1982年2月には<清水市こがねみそ事件袴田巌救援会>発足、代表は今村高五郎氏。続いて<浜松・浜北、無実の死刑囚袴田巌さんを救う会>が巌さんの幼馴染みの渥美邦夫氏を代表として発足した。さらに1992年10月、全日本ボクシング協会に<袴田巌、再審支援委員会>発足、笹崎吉弘氏が委員長就任。これを受け継ぎ、2006年5月には東日本ボクシング協会が会長輪島功一氏を委員長、理事新田渉世氏を実行委員長とする<袴田巌再審支援委員会>を設立した。2010年4月、国会議員57名が結集して<袴田巖死刑囚救援議員連盟>発足、会長には牧野聖修衆院議員が立った。
このような布陣に国民救援会やアムネスティ・インタナショナル、キリスト教の団体などが加わり、法学者や一般の個人も仲間入り、なお一層戦列が強化された。支援者は弁護団とともに「裏木戸通り抜け実験」や「衣類の味噌漬け実験」など、再審開始に向けた裁判での立証活動、世論喚起のためのキャンペーン、検察庁や裁判所への抗議・要請活動などを展開。私ども<袴田さん支援クラブ>は2020年、クラウドファンディングを企画・実行。1600人以上の賛同者から1800万円を超える寄付金を集めて弁護活動に投入した。このような救援活動の歴史を総括、山崎俊樹さんにレポートしていただく。
主催:浜田さん支援クラブ
10/15 秦融氏講演を袴田チャンネルにアップ。
『冤罪(えんざい)をほどく ~なぜ無実の看護助手は逮捕されたのか~』
私は殺ろしていません ー無実の訴え12年 滋賀・呼吸器事件ー
2022年10月15日(土) 午後1時30分~4時
浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東) 入場無料、お気軽にお越しください。
ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)
講 演 秦 融 さん (ジャーナリスト Forbesオフィシャルコラムニスト)
1961年愛知県生まれ。84年筑波大卒、中日新聞入社。社会部デスク、カイロ支局長を経て、2013年3月から編集委員。2021年12月退社。2009年、連載「農は国の本なり」で農業ジャーナリスト賞。編集を担った大型コラム「ニュースを問う」欄では、呼吸器事件を調査報道し、連載「西山美香さんの手紙」で19年早稲田ジャーナリズム大賞(草の根民主主義部門)、20年日本医学ジャーナリスト協会賞大賞。南海トラフ80%の内幕で、同年科学ジャーナリスト賞を受賞。近著「冤罪をほどく ”供述弱者”とは誰か」(風媒社)が講談社の『本田靖春ノンフィクション賞』を受賞。
精神に障害のある人が冤罪の被害者にされてしまうケースは数多い。2003年、滋賀県で起きた湖東記念病院呼吸器事件はその代表例。植物状態の72歳男性が死亡した際、人工呼吸器のチューブを抜いて殺害したとして、看護助手の西山美香さんが殺人罪で逮捕・起訴された。懲役12年の判決が確定して服役。有罪の決め手は被疑者の「自白」のみだった。「私は殺していません」という悲痛の叫びは、ついに再審へと結実。2020年春に再審無罪を勝ち取った。この事件を中日新聞が特集記事に。その中心で活躍したのが秦融氏だ。著書「冤罪をほどく ”供述弱者”とは誰か」(2021年12月発刊)では、捜査当局がどのように精神的な弱みを利用して罪を着せたのか、その詳細が明らかにされた。 今回、一連の取材を通じて考えたこと、えん罪が成り立つ司法の病弊などを抉り出していただく。
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