亀石倫子弁護士による日弁連再審法改正案の説明がありました。
第69回袴田事件がわかる会
亀石倫子弁護士による日弁連再審法改正案の説明がありました。
第69回袴田事件がわかる会
その闘いを全身全霊で支える袴田弁護団の面々。毎夏行われる「弁護団合宿」で、今年も熱い研究と討論が行われました。正式な裁判が早ければ年内に行われます。最後かもしれない「合宿」の合間に、2023年夏時点での現状と展望を解説していただきました。
現時点での主なテーマは2つ。
1 いつ、どこから正式な裁判「公判」を始めるのか
2 そのために、どの証拠をどのように扱うのか
弁護団の意志・検察側の思惑・裁判所の意向などをしっかり掘り下げるために リレー解説でお届けします。
2023年7月10日。検察庁から「袴田事件の再審公判において、有罪立証を行う」との方針が明かされました。再審請求審の過程で事実上、袴田さんの無罪は明らかになった事に対してのさらなる「有罪立証」。 報道各社も一斉に批判したこの行為には、どのような意味や意図があるのか。また、再審公判はどのように行われるのか。そもそも、この有罪立証は、憲法・法解釈・道義上の各観点から許されてよいのか。 袴田弁護団の重鎮、笹森学弁護士への緊急インタビューです。
検察が3カ月の猶予の後、7月10日に再審公判での方針を明らかにした。
7人の法医学者の共同鑑定や写真やみそ醸造の専門家の供述で有罪立証する方針。
すでに決着のついた争点を蒸し返し、いたずらに審理の引き延ばしを図っているだけと断罪。
反省のない検察に対して、怒りと嘲笑で対応。
「村山さんに御礼をしたかった。巖の元気な姿を見てもらいたかった」。
ひで
5/19 再審法改正市民の会院内集会に袴田ひで子さんがゲストとして出席。同時に村山浩昭弁護士も講師として招かれていました。
ひで子さんは、巖さんを伴って会場へ。三人は会場で顔を合わせることになりました。
集会の開始直前に、別室で初の対面が実現した。
周知のように、村山氏は2014年の第2次再審請求審の静岡地裁の担当裁判長でした。その村山コート(裁判体)は画期的な決定を結論としました。
すなわち、袴田巖さんの再審請求を認めたばかりか、死刑執行を停止するとともに拘置を停止。巖さんを48年ぶりに監獄から即日解放したのです。
「これ以上拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」という決定の表現は、「袴田裁判」への鬱屈してきた憤懣が煮えたぎるような裁判官の叫びとして噴き出してきたような迫力があった。日本の司法の世界に留まらず日本の津々浦々に響き渡り、世界中に広がる波となった。そして、その後の袴田再審の行方を決定づける羅針盤となったのです。
今までの再審請求裁判では、再審開始決定を出しても身柄を釈放することはなかった。
再審開始決定は実質無罪の言い渡しなので、再審請求人の人権を考慮するならば刑の執行停止は当然のこと、拘置の停止も自然な成り行きです。
にも拘らず、これまでの再審無罪になったケースでは、再審無罪判決が言い渡されて初めて釈放されるのが慣習でした。
ですから、村山コートの踏み込んだ決定は驚きの目で見られ称賛されたのでした。
秀子さんは、巖さんが解放されてからずっと「一言でも御礼が言いたかった」。そのことが頭から離れなかったそうです。
「あの時点で釈放されなかったら獄中死していたのでは」「村山さんは巖の命の恩人」と語っています。
その一瞬を捉えた映像と、集会での村山元裁判長の率直でけれん味のない発言を収録した映像をご覧ください。
4/15 小川事務局長講演 第65回袴田事件がわかる会
『袴田事件は、相次ぐねつ造証拠による死刑えん罪事件』
4/15 第65回袴田事件がわかる会での木谷先生のご講演です。
動画『巖さん、60年ぶりのお花見』を公開しました。
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