この度は、無実の死刑囚袴田巖さんの支援アピールとしての新聞意見広告にご理解と激励をいただきありがとうございました。
また、多くの方より賛同金を賜り、御礼申し上げます。住所の記載があった方には領収証をお送りいたしました。が、氏名のみの方にはこの場にて感謝の意を申しあげます。ありがとうございました。
さて、東京高裁の審理はすでに3年5か月が経過し、本年6月になって、1年半余りの時間をいたずらに費やしただけのDNA鑑定検証実験の結果が漸く提出されました。そもそも検察の主張する検証実験に対して弁護団は必要性を認めず、巖さんや請求人の秀子さんが高齢でもあることから、反論があるなら再審公判ですべきであると主張して来ました。にもかかわらず、結局裁判所は検察推薦の鑑定人による検証実験の実施を強行しました。
そして、先月行われた三者協議において、来る9月26日及び27日の両日にわたり、鑑定人尋問が行なわれることとなりました。さらに裁判所は、この鑑定人尋問を経て、年内の最終意見書の提出、年度内の結論を想定しています。しかし、この間の裁判所の検察寄りの訴訟指揮では、無意味な検証実験に強引に「科学性」をまとわせ、不正義かつ非人道的な結論を導き出す一抹の不安があります。
このような審理状況を踏まえ、袴田巖さんの再審無罪を求める取り組みを強め、「再収監」を何としても阻むため頑張る所存ですので引き続きのご理解、ご協力をお願いします。
浜松 袴田巖さんを救う市民の会
〒430-0807 浜松市中区佐藤1-43-1-608
Tel:090-9261-4840