お知らせ | 袴田さん支援クラブ

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袴田巖さんに再審無罪を!

お知らせ (page 1 of 9)

7月20日(土)第80回袴田事件がわかる会

6月15日 第79回袴田事件がわかる会

5/18 再審公判 現状報告会 第78回袴田事件がわかる会

5/11 『袴田さんに再審無罪を』全国集会

2014年、再審開始決定を出した元裁判官村山浩昭氏が講演

4/20 第77回袴田事件がわかる会

 

3/17(日) 第76回袴田事件がわかる会

3月17日(日 )第76回袴田事件がわかる会

2月17日 袴田事件がわかる会

1/27(土) 第74回袴田事件がわかる会

1/27(土) 第74回袴田事件がわかる会

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刑事弁護の泰斗、西嶋勝彦弁護団長がお亡くなりなりました

刑事弁護の泰斗、西嶋勝彦弁護団長がお亡くなりなりました

今月7日、我らが西嶋弁護団長が逝去されました。享年82才でした。

突然の訃報に驚きを禁じえません。

袴田さんの再審無罪に辿り着こうとしている矢先のこと、残念で残念でなりません。

私はずっと、先生の古武士を思わせる立ち居振る舞いを見上げてまいりました。

先生の凛とした面影を胸に、志半ばの袴田さんの雪冤、再審無罪に向けて微力をくすことが先生の遺志を受け継ぐことだと心に刻みます。

 

先生は、1990年から袴田事件弁護団に加わり、2004年には弁護団長に就任。大所帯の弁護団を率いてこられました。2014年3月には再審開始決定を勝ち取り、死刑の執行停止と拘置所からの解放という成果を出しました。その後東京高裁では再審開始決定が棄却されましたが、最高裁では5人の判事のうち2名は再審開始決定を支持。が、3人の判事が高裁への差し戻しを主張したので舞台は高裁へ。高裁での決定は再び再審開始となり、検察が抗告を断念したことで、現在静岡地裁で再審公判が始まっています。西嶋先生のリーダーシップによって、再審無罪の扉がこじ開けられる最後の段階まで船は進んできたのです。

 

先生は1941年九州福岡市にて生を受け、中央大学法学部を卒業されて1965年に弁護士登録。労働事件での弁護活動を目指して活動を開始されました。事務所の先輩上田誠吉弁護士に誘われて八海事件にも携わり、それをきっかけに刑事弁護の世界に舟を漕ぎ出されのです。大事件を次々に手掛けてこられました。仁保事件、そして江津事件からは再審事件にも関わるようになりました。徳島ラジオ商事件、丸正事件、島田事件と続けられ、そして袴田事件弁護団に加わられたのです。

同時に、日弁連の役員として死刑廃止や刑務所拘置所での待遇改善、そして再審法改正のための活動にも参画なさってきました。

その辺りの経験は、このホームページの『袴田事件弁護団列伝 冤罪事件弁護の泰斗、西嶋勝彦』を参照してください。

 

同僚や部下として共に仕事をしてきた方々から先生の仕事ぶりと魅力を伺ってきました。みなさん、口を揃えて仰るのは「仕事の割り振りや指示がテキパキしていて怖いほどでした。でも一緒に仕事をするのがとても楽しかった」という趣旨のことばかりです。先生の一貫した弁護活動へのたぎる情熱の然らしめるところで、それが人間西嶋勝彦の真骨頂とお見受けいたしました。

「おくれた戦中派人間」と自己紹介なさいます。酒をこよなく愛され、俳句に親しまれた風流人でもありました。新年に頂いた年賀状に記されていた句を一首

小春日に駿河路通い車椅子

西嶋先生、弁護団と私たち支援者の雪冤闘争を最後まで見守り続けてください。

(文責:猪野)

12/16㈯ 第73回袴田事件がわかる会

第73回袴田事件がわかる会

日時:12月16日(土) 午後1時30分~4時

場所:浜松復興記念館2階 (浜松市中区利町304-2)

あいさつ: 袴田ひで子さん

ゲスト : 浅野健一さん(フリージャーナリスト)

『マスコミは袴田さん逮捕段階の報道検証を』 

知る人ぞ知るジャーナリスト、浅野健一氏をお招きします。氏は、共同通信社記者(1972~94年)から同志社大学大学院社会学研究科教授(1994年~2014年、新聞学)そして2014年からフリー・ジャーナリストとして活躍されてきた方です。人権と報道について、舌鋒鋭く追究する第一人者。メディアの実名報道(逮捕と同時にあたかも犯人であるかのように報道、そして実名を出して名誉を棄損する)、日本特有の記者クラブ制度(警察等公的機関から優遇されている大手メディアの閉鎖的な団体、政府や警察情報を垂れ流す報道に陥る元凶)などで、一歩も引かないラディカルなジャーナリストとして有名。

「袴田事件は私が共同通信記者時代に、人権と犯罪報道について考える契機になった事件の一つ」だと言われ、ひで子さんとともに大学で講演したこともある。財田川事件、松山事件の元死刑囚にも会い、記事にしている。気さくなお人柄で、第2回再審公判を傍聴された折りに、ひで子さんとの再会を喜ばれた。

浅野先生の講演で、自分のメディアに関する常識が覆されます。

浅野健一さん(あさの・けんいち)の略歴

1948 年高松市生まれ。慶大経卒、1972 年に共同通信社入社。1984 年に『犯罪報道の犯罪』を出版。1994 年から 2014 年まで、同志社大学大学院メディア学専攻教授。「人権と報道・連絡会」代表世話人。たんぽぽ舎アドバイザー。『客観報道』『天皇の記者たち』『安倍政権・言論弾圧の犯罪』など著書多数。2020年、下咽頭がん手術で声帯を失うが、AI 音声、電気式人工喉頭などを使って講演を再開。「紙の爆弾」「進歩と改革」に寄稿、朝鮮新報、救援、たんぽぽ舎メルマガで連載中。

主催 : 袴田さん支援クラブ   HP : http://free-iwao.com/

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