特別企画 佐藤大介氏講演

死刑を知るための100分間

2022年 618日(土)  午後1時30分~4時
浜松復興記念館2階    入場無料、お気軽にお越しください。

ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)

ゲスト 佐藤大介さん  (共同通信 編集委員・論説委員)

日本の死刑執行の詳細は法務省によって徹底的に隠されています。「寄らしむべからず、知らせるべからず」。具体的な事項についての法律による規定もなく、役人の間での慣習や内規によって運営されているだけです。国民は何も知らされずに、死刑という刑罰の賛否を判断させられているのです。目隠しされたまま、観念的に賛成、反対を論じても始まりません。

死刑囚に執行の日取りをいつ伝えるのか?遺書を書く時間があるのか?執行日が分かってから家族などとの面会は許されるのか?執行に抵抗して暴れたらどうやって刑場に連れていくのか?絞首刑実行のボタンを押す刑務官はどんな思いなのか?誰が執行に立ち会うのか?絞首刑にこだわる理由は?日本国憲法が禁止する「残虐な刑罰」ではないのか?

このような死刑執行の知られざる実態を、佐藤大介さんは著書にまとめ「“死刑賛成“とこれを読んでも言えますか?」と問いかけています。明治6年から150年変わらずに維持されてきた現行の死刑制度とその実態が明るみに出て、その是非を考える前提の知見の提供にこれほど恰好なものはありません。ジャーナリストの佐藤さんは、死刑囚とその遺族、被害者の遺族、刑務官、検察官、法務官僚、元法務大臣など関係者へのインタビューを積み重ね、鋭い問題提起をしています。

主催  袴田さん支援クラブ