第56回袴田事件がわかる会 特別講演企画
宮本弘典氏(関東学院大学教授)が語る
『裁判員裁判のおもて裏』
日時:7月16日 (土) 午後1時開場 1時30分開始 4時終了
会場:浜松復興記念館 2階 入場無料
一言で言うと、一般市民が裁判員として司法に参加するのが裁判員制度。これは司法制度「改革」の目玉であり、「この国のかたちの再構築に関わる一連の諸改革の最後の要として位置づけられるべきものである」と重要視されてきました。裁判所、法務省(検察庁)、日弁連、法曹三者が関わって推進され、 市民の感覚と意見が裁判に反映されるのは健全で良いことだと思う向きが多いようです。
しかし、 「裁判員制度は…公権力から個人を守るとりでである米国の陪審制度とは根本的に違(い)…本当に国民のための制度なのか。裁判所が主導権を握りつつ,国民関与の形をとることで判決や司法制度への批判を免れるための仕組みではと勘ぐってしまいます」(朝日新聞2012/5 /26)というような意見もあります。
講師の宮本先生は、問題をこう提起します。「重要なのは、この制度によって、自白重視の人質司法などと指摘されるこの国の刑事司法が是正されるのかどうかです」。裁判の公平さはどうなったのか?市民の常識感覚は反映されているのか?判決が確定するまで、被告は無罪と推定されなければならないという裁判の原則はどうなっているのか?そもそも刑事裁判に裁判員として参加するのは、国民の権利なのか?それとも義務なのか?宮本先生に、単刀直入、率直に語っていただきます。
☆ 袴田ひで子さんの挨拶と近況報告
☆ 宮本弘典氏講演
☆ 袴田さん支援クラブの「今月の袴田家」