10/15(土) 秦融氏 講演会「冤罪をほどく、“供述弱者とは誰か」
2022年10月15日(土) 午後1時30分~4時
浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東) 入場無料、お気軽にお越しください。
ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)
講 演 秦 融 さん (ジャーナリスト Forbesオフィシャルコラムニスト)
1961年愛知県生まれ。84年筑波大卒、中日新聞入社。社会部デスク、カイロ支局長を経て、2013年3月から編集委員。2021年12月退社。2009年、連載「農は国の本なり」で農業ジャーナリスト賞。編集を担った大型コラム「ニュースを問う」欄では、呼吸器事件を調査報道し、連載「西山美香さんの手紙」で19年早稲田ジャーナリズム大賞(草の根民主主義部門)、20年日本医学ジャーナリスト協会賞大賞。南海トラフ80%の内幕で、同年科学ジャーナリスト賞を受賞。近著「冤罪をほどく ”供述弱者”とは誰か」(風媒社)が講談社の『本田靖春ノンフィクション賞』を受賞。
精神に障害のある人が冤罪の被害者にされてしまうケースは数多い。2003年、滋賀県で起きた湖東記念病院呼吸器事件はその代表例。植物状態の72歳男性が死亡した際、人工呼吸器のチューブを抜いて殺害したとして、看護助手の西山美香さんが殺人罪で逮捕・起訴された。懲役12年の判決が確定して服役。有罪の決め手は被疑者の「自白」のみだった。「私は殺していません」という悲痛の叫びは、ついに再審へと結実。2020年春に再審無罪を勝ち取った。この事件を中日新聞が特集記事に。その中心で活躍したのが秦融氏だ。著書「冤罪をほどく ”供述弱者”とは誰か」(2021年12月発刊)では、捜査当局がどのように精神的な弱みを利用して罪を着せたのか、その詳細が明らかにされた。 今回、一連の取材を通じて考えたこと、えん罪が成り立つ司法の病弊などを抉り出していただく。