第43回袴田事件がわかる会
日本の裁判、痛憤のエピソード・痛恨の歴史
暴走を重ねる袴田巖さんの取調べや裁判、その歴史的背景を探る
2021年 5月15日(土) 午後1時30分~4時
浜松復興記念館2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東) 入場無料、お気軽にお越しください。
ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)
ゲスト 宮本弘典さん (関東学院大学教授 日本の近代刑事裁判史を語るならこの人)
中世(日本では江戸時代、ヨーロッパでは絶対王政の時代)では、肉体への拷問は合法でありマニュアルまで用意されていました。裁判は、拷問による自白がありさえすれば有罪とし刑罰を与えていたのです。当時の「自白裁判」では、そのほとんどがえん罪。無実の人々が濡れ衣を着せられ、死刑や重罪を背負わされたのでした。
近代になって、残虐な「自白裁判」が歴史的に反省され、その否定から裁判制度(近代刑事司法)が出発します。その目指すところは、無実の発見。「十人の真犯人を逃すも、一人の無辜(無実の人)を罰するなかれ」という格言に示されるように、無実の人を決して罪に陥れてはならないということを至上命令とし、そこから裁判制度を組み立て運営するという理念が確立されたのです。
ところが、日本の裁判もそのような歴史の流れの延長上に今があるはずなのですが、ご承知のように「自白裁判」は今でも改められることなくその弊害をまき散らしているのです。頻発する冤罪事件、再審を阻む壁などが無辜を苦しめています。
それは何故なのか?歴史の過程を振り返って明らかにすべきです。その研究をライフワークにしているのが、宮本先生です。
日本の裁判の歴史は、どこでどう間違ったのか?宮本先生の歯に衣着せぬお話しは説得力があります。
主催 袴田さん支援クラブ HP : http://free-iwao.com/ Mail : info@free-iwao.com