第70回袴田事件がわかる会
日時:9月16日(土) 午後1時30分~4時
場所:浜松復興会館2階 (浜松市中区利町304-2)
あいさつ : 袴田ひで子さん
ゲスト :小川秀世さん(袴田事件弁護団事務局長)
「有罪立証」すると豪語している検察官の主張は、またしてもオウンゴールである。検察は味噌漬けにされた期間が長くても血痕に赤みが残る可能性はあるという。そこから飛躍して犯行直後に味噌タンクに犯行着衣が隠されたと決めつける。だが、仮にそれが正しい(赤みが残る場合があった)としてもそれでは有罪(犯行直後に巌さんによって味噌タンクに隠された)を示すような代物ではない。犯行直後か発見直前か、いつ味噌タンクに入れたのか分からないという結論にしかならないのだ。従って、巖さんが犯人だとは言えない。有罪立証には到底届かない。
また、通常審から再審請求審での再審開始決定確定までの検察官の主張も蒸し返し、そしてご都合主義で解釈替えした珍論で辻褄合わせを試みてきた。5点の衣類の血痕のつき方がちぐはぐであることに対して、「犯行中にズボンを脱いだりはいたりした」というお笑い種でしかない解釈をーーこれでは説得不能と反省したのでしょうーー別のこれまた非常識な解釈に変更したりだ。最高検から高検、地検までの検察庁(官)の総力を挙げての知的産物にしてはお粗末、というか証拠のねつ造という事実を覆い隠そうとしても無理があるというべきか。もう、裁判所は検察のまやかしに騙されることはないであろう。あるいは、再審無罪を自明とする国民世論を前にして、これ以上検察を庇い検察の「有罪主張」の校正に注力して醜い姿をさらすことはないであろう。
袴田弁護団事務局長の小川秀世弁護士には、公判の舞台でどう再審無罪に持ち込もうとしているのか。大いに語っていただく。