8月11日の新聞などによると、またしても警察の捜査が暴走。

警視庁高井戸署の警察官が、万引事件に関わった疑いで中学3年生の男子生徒2人を取り調べた際、暴言を浴びせて自白を強要した問題で、2人の父親と弁護士が10日、東京都内で記者会見。中学生側からの人権救済申し立てを受け、調査した東京弁護士会が明らかにした。

2015年12月に同級生が起こした万引きへの関与を疑われ、高井戸署で取り調べを受けた。当時15歳の中学生は、親の勧めでICレコーダーを持ち込んで録音していた。黙秘権の告知もなく、関与を認めなかったところ、警察官は脅迫して自白を迫った。2人は、一時、関与を認めさせられた。

警視庁は昨年12月、担当した警部補を刑務部長厳重注意、巡査部長を所属長注意の処分をした。警視庁の森本敦司生活安全総務課長は10日、「取り調べで不適切な言動があったのは事実。再発防止に努める」と話したという。

父親は「やったという前提で捜査しており、非常に怖い」と警察を批判した。今もって、またまた繰り返される「取り調べ」という皮を被った「自白の強要」という犯罪。袴田事件のときは静岡県警の組織ぐるみだったが、今回のはどうなのか。「中学生になめられてたまるか、桜の代紋が黙っちゃいないぜ」とチンピラまがいの脅しに、公務員特別暴行陵虐罪、職権濫用罪を適用すべきだ。

記録に残すべしと思い立って、東京弁護士会が10日付の警告書で認定したやり取りの一部を以下に記す。

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(事件への関与を否定する供述をした生徒に対し)「発言次第じゃお前の首を取るぞ。てめえ高校なんか行かせねぇぞコラ。学校じゃねぇんだぞここは。おら。高校なんか行かせねえよお前。お前の言い方次第じゃやってやんぞ。とことんやってやんぞおめぇ」

(「やってないです」という生徒に対し)「じゃあどこでもいって勝負でもしてこいお前は。学校でも高校でも教育委員会でもなんでも話するから。お前高校いかせねえよお前。お前はいかせない。じゃあ。学校行く資格がないお前は。反省がないもんお前。反省が見えない。(中略)どうすんだよ。認めねえのか。じゃあ逮捕状でもなんでもとってやるよ。んじゃ」
「お前にあの、ごめんなさいという気持ちがあれば、そこはちゃんとくみ取ってあげようって俺は思っている。でもお前にその気持ちがないようであれば、とことん追い込むしかないなあ、ということ。てめえを高校に行かせることはできない」

(否認をする生徒に対して)「もうお前と話しても時間の無駄か。んじゃあ。時間の無駄ということで、んじゃあこの話を打ち切っちゃっていいか。裁判所でもあのー検察庁でもどこでも俺行ってくるから。どこでも行ってくる。お前には反省もくそもねえよ。てめえさえよければいいのかんじゃあ。鼻水たらして万引きしてくればいいのか、同じクラスメートが。(中略)ばっくれてんじゃねえんだお前。ちゃんと話せよ。時間の無駄だお前」

(否認をする生徒に対して)「じゃあお前には反省も何もないという風に決断していいのか」 「お前たちはな、高校受験も控えてるし、大事な時期だから早々にできる。極力小さくできれば穏便に話をまとめてあげたいなというつもりで俺は今日ここに来た。という気持ちをもって俺はここに来た。でも俺はこうやって話をしてみると、知らぬ存ぜぬ、いや関係ないですよ。知りませんよ。反省も何もないんだよ。お前には。反省も何もないんだ。だったら鑑別でも少年院でもどこでもぶちこむしかないのかなって俺は今考えている。高校受験。関係ねぇよ。やむをえない。関係ない。見過ごすわけにいかないよ、んじゃ」

(もう1人の生徒は認めているという話を出した後に)「向こうは反省、ごめんなさいができている。てめえだけなんだよ。お前おちょくってんのかお前。お前だけだお前。(中略)じゃあお前だけ事件として俺、取り上げるぞ悪いけど。んじゃあ。何回も何回も言っているけど、めんどくせえよもう。お前だけやっちゃって、やっちゃっていいか。(中略)じゃあお前だけ事件としてやるぞ、んじゃ。やるぞ。反省のない奴はとことんやってやるぞ。んじゃあ。そこまで言ってあげてんのにお前。もう頑張る時間は終わったんだよ。終わったの。頑張る時間は終わったの。もうこっからは時間の無駄のタイムに入っているんだよ。ごめんなさいだってよ、あいつは。ごめんなさいだってよ、あいつは」

(事件への関与を認める意味で「すみません」と言ったのに対し)「てめえ言ったんだろ◯◯(万引事件で事情を聴かれた生徒)にコラ。正直に言えねぇんだったらパクるからな、てめえは。言ってみろ」

(「言ったかもしれません」と事件への関与を認める趣旨の供述をしたのに対し)「ちっ。正直に言うんだこの野郎。『すいません』は。(中略)頭下げろコラ」
(「すいませんでした」と何度も謝る生徒に対し)「そういう気持ちがなかったらお前逮捕だかんなてめえ。おーっ。(中略)てめえらを呼んでんのは、お前らが高校生だったら逮捕状もってくんだぞって家に。言うこと聞かねえとバーンだぞお前。お前らが義務教育だからわざわざ呼んでやってんだぞわざわざ。チャンスを与えてやってんだよ。ふざけんなよてめえ。いつまでも時間とらせやがってこの野郎」

「すいません、俺もうやりませんって言うんだったら、それじゃあお前、これから高校も行かないといけないし、じゃあ何とかしてやるよということで、お前、許してあげるんだぞ。否認すれば否認するで間違いなく牢屋に入れるんだぞお前。わかってんのか。意味分かるか。意味分かるかって聞いてるんだよ」

「てめぇごときをおめえ、すぐ連れていけるんだぞお前。それを、しないでおいてあげてんだからなこの野郎お前。情けをかけてあげてんだからなお前。そこをお前、よく考えろお前は。ボケ野郎が」

「我われはお前にチャンスを与えているだけの話だから。お前にチャンスがいらいないんだったら(原文まま)お前逮捕して牢屋に入れ。じゃあ。お前の人生終わりだからな。高校いけねえから」
「お前が高校行こうが行くまいが知らねえよ、んなの。お前は赤の他人だから。お前がこじきになったってかまわねえ。認めねえからな」

「認めるんだったら徹底的に認めろよ、こらあ。認めねえんだったら最後まで認めるな。そのかわりお前を牢屋に入れるから」

「くだらねえことでいつまでもやってんじゃねえぞこの野郎。俺を怒らせんじゃねぇぞ。この野郎いつまでも。てめえはこれから全部書いて親にもバンと言って、もう二度としませんから許してくださいって言わない限りは高校に行けねぇから」