1月15日(土) 第51回袴田事件がわかる会

2022年 115日(土)  午後1時30分~4時

浜松復興記念館2階

入場無料、お気軽にお越しください。

 ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)

ゲスト 藤原聡さん  (共同通信編集委員・論説委員)

袴田事件とそっくりの松山事件

死刑再審で無罪を勝ち取った松山事件。濡れ衣を着せる方法は、自白の強要、証拠の隠蔽とねつ造。

藤原さんは2017年に同じ共同通信社の宮野健男氏との共著『死刑捏造 松山事件・尊厳かけた戦いの末に』を出版。1955年に起きた松山事件を取材し、死刑判決をくつがえした名もなき人々の怒りと悲しみ、えん罪の恐ろしさを描いた迫真のドキュメントです。事件を共同通信記者として徹底取材した藤原さんに、袴田事件とそっくりの松山事件を大いに語っていただきます。

戦後の日本で、死刑判決が再審で逆転無罪となったえん罪事件は4件あります。免田事件、財田川事件、島田事件、そして松山事件です。1980年代に相次いで再審無罪となったのですが、それ以降は死刑事件が再審無罪となったケースはありません。

松山事件とは、宮城県松山町(現・大崎氏)の農家が全焼し、焼け跡から一家四人の死体が発見された殺人放火事件です。犯人として逮捕された斎藤幸夫さんは当時24才。取り調べでは「自白」を強要されたものの途中から否認に転じ、その後は一貫して無実を主張し続けたものの、通常審では1960年に死刑が確定。二度目の再審請求が認められ、最終的に無罪が確定したのが1984年7月のこと。逮捕から29年間の獄中の闘いの後、斎藤さんは53才になっていました。一市民に突如として襲いかかった死刑ねつ造事件でした。

袴田事件は松山事件に続いて再審無罪となるべき5番目の事件です。松山事件の教訓を学び、袴田事件を考えます。

 

主催 袴田さん支援クラブ