4月16日 第53回袴田事件がわかる会

刑務所とは、どんな所か? 元刑務官が語る刑務所の実態、

受刑者や死刑囚はどんな待遇を受け、どんなことを考えているのか。

2022年 16日(土)  午後1時30分~4時
浜松復興記念館2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)  入場無料、お気軽にお越しください。

ゲスト 袴田ひで子さん(袴田巖さんの姉)

ゲスト 坂本敏夫さん  (ノンフィクション作家・元刑務官)

坂本敏夫さんは、1967年に大阪刑務所勤務を初めとして法務省事務官や各地の刑務所で刑務官を務めました。1994年広島刑務所総務部長を最後に退官。その後は、刑務官時代の経験を基に執筆活動に入り現在に至ります。法務省事務官時代に、死刑囚として拘置所に閉じ込められていた袴田巌さんと面会、その時の印象を「一目見ただけで、この人は事件の真犯人ではないことを直感した」と語っています。えん罪死刑囚、拘置所での袴田巌さんに温かい眼差しを向け、巌さんの解放後も袴田家を訪れてエールを送り続けています。

刑務所の実態、とりわけ死刑執行の詳細はブラックボックス、世間には知られていない事実や制度の弊害について多数の著書を出版して告発、死刑の廃止をも訴えている方です。本来は矯正施設(犯罪者の再教育機関)のはずが懲罰施設(犯罪者を懲らしめる機関)として機能していることを、人権を尊重する考え方に立脚して鋭く考察しています。刑務所や死刑囚の実態について語ってもらうならこの人です。初の小説『典獄と934人のメロス』は、関東大震災発生(1923年)の際に横浜刑務所の典獄(刑務所長)だった椎名通蔵が囚人934人を一時釈放する処置をとった事実を取材して書かれた傑作です。

主催  袴田さん支援クラブ