6/17(土) 第67回袴田事件がわかる会

☆再審公判、着々と準備が進む。再審のイロハを考える。

☆袴田事件とは、いったい何だったのか?警察の謀略か?

☆近代刑事司法の原点を探る。ヴォルテールとベッカリーア

202317日(土)  午後1時30分~4時   入場無料

浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)

ゲスト:袴田ひで子さん  (袴田巖さんの姉)

問題提起:猪野二三男 (袴田さん支援クラブ事務局長)

1.  現在、再審開始決定が確定し、再審公判へと進んでいる袴田事件。再審は二段階構造と言われる。まずは再審(裁判のやり直し)を始めるかどうかを非公開で審理(再審請求審)して、そこをパスすると再審公判という公開の法廷が開かれ最終的に決着する。たいていは、再審請求審で撥ねつけられてしまう。そこをクリアーすると、もう実質的に再審無罪。再審公  判での争いはほとんどない。公判での審理は軽く済む代わりに争いの決着は請求審でつけられる。
袴田事件の差戻請求審での決定は、あたかも無罪判決のようであった。最終の儀式のようになった再審公判、進め方についての法律もなく漂うばかり。それはどうしてか、考えたい。
2.  袴田事件の確定死刑判決やその後の裁判で有罪の根拠となった「証拠」は、すべて偽造、ねつ造であったことが分析され明らかにされた。つじつまの合わない論理が持ち出され、その合理性の欠如が問題となって再審開始となった。が、逆方向から問題を解いてみると実に気持ちよくそのプロセスが明瞭になることに気づく。
そうすると、この事件は単なる誤判によるものではなく、元々が警察権力による謀略であったのではないか。そしてその生贄として捧げられたのが袴田巖さんだった。そうこの事件の特徴と本質を捉えて、そこから事件や捜査のマヤカシを説明するとスッキリと腑に落ちる。謎解きではなく、ばれたネタから事件を照らしてみたい。
3.  近代刑事司法(民主的裁判)制度の原点を探る。二人の啓蒙思想家、チェーザレ・ベッカリーア(イタリアの法学者1738~1794)とヴォルテール(フランスの哲学者1694~1778)の思想から現代世界と日本の刑事司法にメスを入れ、問題点を模索するとどうなるか。根本から光を当ててみたい。

主催  袴田さん支援クラブ      HP : http://free-iwao.com/         袴田家物語 : https://npokitchengarden.hamazo.tv/

袴田チャンネル:https://www.youtube.com/@user-ec2pi6eu2v/videos