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袴田さん支援クラブ

袴田巖さんに再審無罪を!

Author: free-iwao (page 15 of 22)

『袴田チャンネル』、一気に21タイトルをラインアップ

9月12日現在、ユーチューブ上の『袴田チャンネル』は袴田事件がわかる会のインターネット版です。

これからも順次新番組を追加していきます。現時点での番組をご紹介します。

https://www.youtube.com/channel/UCqlu_zQAcuZkoHv-b4OT7bQ/videos

 入門編 5分とちょっとでわかる 袴田事件

事件の概要と経過、今後を易しく説明。初心者向け袴田事件入門

https://www.youtube.com/watch?v=9ofa5BB8X74

 

 

 

 

 

 

応援1 新田渉世  (日本プロボクシング協会袴田さん支援委員会代表)

日本プロボクシング協会の袴田さん支援活動、新田氏の応援の言葉とパンチ。

https://www.youtube.com/watch?v=D8CwofV53HQ

 

 

 

 

 

 

応援2 桜井昌司  (えん罪犠牲者の会 事務局次長)

えん罪事件「布川事件」の被害者が、「えん罪の作られ方」を解説。ホラー映画より怖い、現代の暗部。

https://www.youtube.com/watch?v=4yjGL-rDwRo

 

 

 

 

 

 

応援3 金聖雄 映画監督

えん罪事件の作品を世に問い続ける映画作家が語る「レンズを通して視た袴田巖さん」。

https://www.youtube.com/watch?v=-5h4bkMbLSs

 

 

 

 

 

 

応援4 福島みずほ参議院議員

弁護士として、死刑廃止を訴える硬派の議員として活躍される福島氏の応援メッセージです。

https://www.youtube.com/watch?v=OuCOxSunKMI

 

 

 

 

 

応援5 鈴木貴子衆議院議員

超党派組織「袴田巖死刑囚救援議員連盟」の事務局長、注目の若手女性議員からの応援です。

https://www.youtube.com/watch?v=ngDphSr3Q2Q

 

 

 

 

 

 

応援6 山本太郎 れいわ新選組代表

日本は「えん罪天国」。袴田事件に代表される冤罪事件の恐ろしさについてアピール。

https://www.youtube.com/watch?v=TC7bngblk04

 

 

 

 

 

 

応援7 保坂展人元衆議院議員 現東京都世田谷区長

東京拘置所在監中の袴田巖さんとの面会を成功させ、巌さんの心に触れる実体験

https://www.youtube.com/watch?v=Wbc2xeEI8bI

 

 

 

 

 

 

応援8 周防正行映画監督 えん罪がなくならいのはどうして?取調べや証拠の扱いの不公平。法制審議会の委員として気づいたこと。

https://www.youtube.com/watch?v=uo8bPZRkibE

 

 

 

 

 

 

報告1 袴田事件:クラウドファンディング記者会見(8月18日)

「クラファン始めます!」みなさんの支援を願うメッセージに触れてください。

https://www.youtube.com/watch?v=wQ_EbbQwDY8

 

 

 

 

 

 

報告2 第1目標の1000万円達成、多数の応援に感謝。セカンドゴールに向けたビデオメッセージ

https://www.youtube.com/watch?v=SJpk_5L9y78

 

 

 

 

 

 

報告3 袴田さん6年の歩みドキュメンタリー映画監督、笠井千晶氏が収めた素顔に触れる「帰ってきた袴田さんの6年間」。

https://www.youtube.com/watch?v=mRBKJCXpqfc

 

 

 

 

 

 

報告4 袴田巖、歩く 袴田巖さんと見守り隊

毎日行われる「パトロール」を見守るメンバーが、袴田さんの「今」を語り合います。

https://www.youtube.com/watch?v=5zXQjDPFB44

 

 

 

 

 


解説1 西嶋勝彦 弁護士(袴田事件弁護団長)

弁護団長、弁護士界の重鎮が事件の問題点とあるべき刑事司法のための提言を語ります。

https://www.youtube.com/watch?v=igZ4NWcxmX4

 

 

 

 

 

 

解説2 小川秀世 弁護士(袴田事件弁護団 事務局長)「5点の衣類・解説」

有罪の事実上唯一の根拠「5点の衣類」の異常さを解説。「そんなことが本当に」驚愕の事実。

https://www.youtube.com/watch?v=4ZY_ktFYGlw

 

 

 

 

 

 

解説3 笹森学 弁護士(袴田事件弁護団) 「DNA型鑑定の光と影」

袴田さんの再審開始を決めた鑑定。だが、それをはばんだ「壁」の驚くべき正体が。

https://www.youtube.com/watch?v=N12lGbKncvU

 

 

 

 

 

 

解説4 水野智幸 (袴田事件弁護団・法政大法科大学院教授) 「真逆の決定」

静岡地裁の開始決定と東京高裁の棄却決定、その二つの決定は真逆。元裁判官にして現袴田事件弁護団の弁護士が、その理由に迫ります。

https://www.youtube.com/watch?v=tuYXSQMNJ7E

 

 

 

 

 

 

解説5 木谷明 弁護士「裁判官と判決・決定」

無罪を数多く確定させた「人権擁護の旗頭」元裁判官が、弁護士として語る「裁判官の生理とえん罪」。

https://www.youtube.com/watch?v=6vedHApHc0s

 

 

 

 

 

 

解説6 田中輝和 東北学院大名誉教授

上告趣意書の意義。袴田さんの肉声を伝える数少ない原資料の編者が、その価値を説きます。

https://www.youtube.com/watch?v=uajnROj0ZuY

 

 

 

 

 

 

解説7 新倉修 青山学院大名誉教授 「事件・人権・死刑」

袴田事件は「えん罪・死刑」の世界的シンボル。法律と人権の大家が考察・解説。

https://www.youtube.com/watch?v=vC2HmWh0zGc

 

 

 

 

 

 

解説8 猪野二三男(袴田さん支援クラブ) 「自白の謎と恐怖」

袴田巖さんは「自白」したわけではない。拷問による「自白」の状況を解明。

https://www.youtube.com/watch?v=-2YCNuBQ0Hg

 

 

 

 

 

9月19日(土)は第35回袴田事件がわかる会です

第35回袴田事件がわかる会

日時:2020年9月19日(土) 午後1時半~4時

会場:浜松復興記念館 (浜松市中区利町304-2 五社神社東)

ゲスト:袴田ひで子さん

マンガ『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』がヒットしています。さらに人気者になりました。ひで子さんの前向きな生き方を知ると、
社会の閉塞感の中でうつ向きがちになる心に活(かつ)が入れられます。「くよくよしても仕方がない」「これまでよりも、これからが大切」ですね。

「勝つまで闘う。絶対勝てる。だって、巖は無実なんですから。私は、巖が獄中でできなかったこと、好物を食べさせ、行きたいところに行かせ、
好きなように自由にさせる。巖との毎日を大切に、明るく生きていく。」釈放されて6年になる巖さんの近況やひで子さんの心境を語ってくれます。


報告1 袴田チャンネルが充実

『袴田時事件がわかる会』のインターネット版としてスタートした『袴田チャンネル』ですが、既に22本の番組がラインアップされています。

報告2 クラウドファンディング、セカンドゴールに向けて

弁護団の活動費用を賄うためのファンドを作るためのクラウドファンディングは、8月末、スタートから12日目に、おかげさまで当初の目標額1千万円を達成しました。直ちにセカンドゴールを2千万円に設定してチャレンジ中です。

袴田事件がわかる会は
袴田事件ってなに?
どうなってるの?
よくわかんない……
そんなみなさんのための会です
ぜひ、お気軽にお出かけください。

入場無料・予約不要

主催:袴田さん支援クラブ

 

 

 

 

 

 

 

8月29日、1千万円を突破。クラウドファンディング開始11日め

ありがとうございました。

クラウドファンディング、第一次目標を達成。

セカンドゴール、2千万円を目指してチャレンジを開始。

8月18日にスタートしたクラウドファンディングですが、開始11日で第一次目標の1千万円を達成しました。初日が終わってみると、すでに100人以上の支援者から寄付が寄せられ、金額にして340万円余が集まりました。そして29日、660人からの寄付で1千万円を突破したのです。皆様のおかげです。ありがとうございました。

正義を希求する人々、弁護団に期待

袴田巖さんへの同情からえん罪への嫌悪、正義を希求する人々は、こぞって弁護団への期待を高めています。捜査機関(警察検察)の暴走と裁判所による追認。日本の刑事司法の病弊が集中している袴田事件は多くの人々の関心を集めていることを実感できる状況でした。みんな怒っています。こんなヒドイことは、もう止めにしてほしいと、願っているのです。

若者中心のインターネットキャンペーン

袴田事件はもう半世紀が経過していることから、支援者も年を重ねてきているように見えました。若者が参加してくることは稀なことでした。ところが、クラウドファンディングというインターネット上のキャンペーンには多くの若者が集まりました。40才以下、20代30代の参加者が最も多かったのです。若者がインターネットを通じてやってきたのです。

潜在的支援者が姿を現す

「応援したかったけど、その方法と機会が見つからなかった」「応援する機会があってよかった」という声が寄せられています。ご自分の思いを表現したくても、そのチャンスがなかった。いいチャンスを見つけたので参加したという方が数多くいらっしゃったのです。東京と静岡からの支援が中心ではありますが、支援者は全国各地に広がっています。

3千円から百万円まで

「寄付」というとお金持ちのやることと思いがちです。ところが、そうばかりではなかったのです。中には多額の寄付をする方が見られますが、ほとんどの方は少額です。もちろん、金額はいくらでも良いのです。要は気持ちです。年金で慎ましく生活している方々が、仲間の寄付金をまとめて届けに見えてくださったこともありました。心優しき方々の温かいお心づけに、落涙するほどの感激があったのです。

勇気づけられました、セカンドゴール2千万円を目指します

クラウドファンディングは10月16日まで続きます。あと1月半でもう1千万円を目指してチャレンジします。ご支援で集まった資金は、手数料を除く全額を弁護団に寄付して弁護活動費用に充当していただきます。袴田さんの再審請求審は今最高裁で闘われています。

静岡地裁で再審開始決定が出され、死刑と拘置の執行停止となり、袴田さんは解放されました。ところが、東京高裁は再審開始を認めないという逆転劇を演じたのです。ただ、袴田さんの再収監は見送り、袴田さんは故郷の浜松で姉のひで子さんと平穏に暮らしています。

それがつかの間の幸せに留まらないように、弁護団には最高裁での闘いに万全を期していただけると確信しています。これほど数多の方々が支援しているのですから。弁護団の後ろには、貴重な生活費を削ってまで正義のために資金を出す正義感の持ち主がひしめいています。心強いばかりです。

クラウドファンディングは、裁判所や捜査機関(警察検察)に対する抗議のデモンストレーションでもあります。今だに証拠隠しや証拠のねつ造を認めないばかりか、「はけないズボン」に象徴されるねつ造証拠で無実の袴田さんを死刑台に送ろうとしているのです。

その横暴を許さず、半世紀にわたって辛酸をなめさせられてきた袴田巖さんに再審無罪を、自由と尊厳を。そのために、より多くの方々に声を上げていただきたい。寄付金の額はどうでもよいので、クラウドファンディングに参加してくださることを願っております。

クラウドファンディング呼びかけ人 :袴田さん支援クラブ(代表 猪野待子)

袴田事件クラウドファンディング始めます

<袴田事件クラウドファンディング>今日スタートします

100才まで待たせるわけにはいきません

8月18日は袴田巖さんが逮捕された日です。

いま、狼煙(のろし)を、あげます!

袴田巖さんの再審無罪実現のために

みなさんの応援をここへ!

目標は1000万円です。

この度、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて袴田事件弁護団の弁護活動費を集めます。本日8月18日12時55分から10月16日23時までの60日間、目標金額1000万円を目指しクラウドファンディングを行います。集まった資金はREADYFORの経費、手数料を差し引いた全額を袴田事件弁護団に寄付いたします。

今回のクラウドファンディングでは、目標金額1000万円に到達しなければ集まった資金は支援者の方々に返金となってしまうAll or Nothing形式を採用しております。

今回、私達が掲げる目標金額1000万円というのは裁判費用・弁護士活動費用などを募るクラウドファンディングプロジェクトのなかでは最高額と聞いております。1000万円という高額な目標金額ですが、それを大きく超え、袴田事件弁護団の活動がより進むよう支援できればと願っております。

世界が注目する死刑えん罪事件

袴田事件とは、54年前1966年8月18日袴田巖さん逮捕で始まった、えん罪事件です。半世紀近くの拘禁、しかも33年間も死刑囚として拘置した袴田事件は、国際的な注目と批判を浴びており、死刑えん罪事件の世界的シンボルとなっています。それほど、酷いえん罪により、袴田巖さんの精神は蝕まれ、妄想の世界から抜け出せない状態です。それは、釈放されて6年経った今でも変わりありません。妄想の世界で、袴田巖さんは最高権力者となり、社会の不正義・悪と命がけで闘っているのです。それは、痛々しい姿です。

袴田事件の特異性のひとつに、担当した裁判官の一人が最初は無罪の判決文を用意していたと公表していることがあります。1審で死刑判決文を書いた熊本典道元裁判官の告白です。

2014年3月27日、静岡地裁が再審開始決定を出し、「耐え難いほど正義に反する」として袴田さんを即刻釈放、約半世紀を経て袴田巖さんは帰ってきました。ついに公正な司法判断が下されたと再審に期待が高まる中で、2018年高裁は再審開始決定を棄却しました。これは、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事司法の原則、人類の英知の到達点を踏みにじり、歴史を逆行させる判決です。大きな非難の声があがりました。今、再審をするかどうかの判断が最高裁に委ねられています。

『上告趣意書』の思いに、今応えたい。

袴田巖さんが満身の怒りを込めて、また一縷の希望を託して書いた最高裁への上告趣意書があります。(「田中輝和東北学院大名誉教授編・抜粋」を当クラブHPでも公開中)その最後を次のように締めくくってあります。

「最高裁で当然破棄して正義を守るべきだ。

それとも、権力の不正を弾劾する国民の広範な批判だけが正義を守る最後の保障なのか」

 これを最近読んで、私は思いました。今、これに応えなければと。

毎日袴田さんと食事を共にし、姉のひで子さんの次に袴田巖さんの身近にいる私の任務だと。

 資金は弁護活動費に使います。

袴田事件弁護団は、無償で活動するボランティアです。今回のクラウドファウンディングで集まった資金を、弁護士の報酬に支出することはありません。かなりの資金が必要な外部の専門家への委託実験や鑑定書作成ほかの弁護活動に使います。とりわけ、DNA型鑑定について、国内はもとより国外にも活路を求めています。今なお不正義と闘い続ける袴田巖さんに「資金不足でごめんなさい」とは言えません。

詳細は、以下のサイトをご覧ください。

こちらから、クレジットカードまたは銀行振込で、3,000円~ご寄付が可能です。

▼「袴田事件を再審無罪へ。最高裁に立ち向かう弁護団に応援を。」
https://readyfor.jp/projects/free-iwao

※ご支援にあたっては、クラウドファンディング専門サイト・レディーフォーへの登録が必要です。
※インターネット上での操作が難しいという場合は、申込書つきのチラシなどをお送りいたしますので、下記までお気軽にご連絡ください。

目的は、お金だけではありません。

クラウドファンディングの目的は、巖さんの無実を信じ、再審無罪を願う全ての人々の気持ちを、裁判所に示すことでもあります。袴田巖さんは84才、保佐人の袴田ひで子さんは87才。ひで子さんの存在があってこその袴田事件の闘いで、この姿を多くの人に伝えたく、私は彼女の姿を漫画『デコちゃんが行く 袴田ひでこ物語』として今年5月に出版しました。ひで子さんは「100才までも闘う」と言っています。しかし、100才まで待たせるわけにはいきません。袴田巖さん、ひで子さんがお元気なうちに最高裁の再審開始決定、再審での無罪判決を聞かせなければ。「イワオさん、私たちの社会は正義が通ります。安心してゆっくりしてください」と、私は袴田巖さんに言いたいのです。

袴田さんの裁判を前進させるために、クラウドファンディングにご参加くださいますようお願い申し上げます。

2020年8月18日

袴田さん支援クラブ 代表 猪野待子(いの まちこ)
〒431-2212静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1361-3
袴田さん支援クラブHP:http://free-iwao.com/
ブログ「袴田家物語」:https://npokitchengarden.hamazo.tv/
袴田チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCqlu_zQAcuZkoHv-b4OT7bQ/
Eメール:info@free-iwao.com
電話:090-2342-2309

【袴田チャンネル】

昨日、ユーチューブに【袴田チャンネル】が開設されました。

これまで、袴田事件がわかる会を毎月開催し既にに34回を数えます。会は、袴田事件弁護団の方々やいろいろな方お招きし、袴田事件、そして日本の刑事司法などについて、知見を広めるためのもの。誰でも出席できる市民のための講座です。

さらに広く深く回を重ねて行きますが、同時にインターネット上の袴田事件がわかる会をオープンしました。それが、【袴田チャンネル】です。ネット上の番組として次々と公開します。

現時点では、次の番組がラインアップされています。

入門編 5分とちょっとでわかる 袴田事件

応援1 プロボクシング協会・新田渉世さん

応援2 鈴木貴子衆議院議員

応援3 福島みずほ参議院議員

解説1 小川秀世事務局長(5点の衣類)

解説2 水野智幸弁護士(村山決定と大島決定)

解説3 新倉修 青山学院 大学名誉教授(世界が注目する事件)

解説4 田中輝和 東北学院 名誉教授(袴田さんの上告趣意書)

解説5 笹森学弁護士(DNA型鑑定)

解説6 猪野二三男 袴田さん支援クラブ (自白について)

報告1 見守り隊 (巖さん、歩く)

今後も、続きます。

インターネットに接続すれば、いつでもご覧になれます。

袴田チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCqlu_zQAcuZkoHv-b4OT7bQ/?reload=9

にどうぞお越しください。

 

8/15(土)第34回袴田事件がわかる会

第34回袴田事件がわかる会

日時:2020年8月15日(土) 午後1時半~4時
会場:浜松復興記念館 (浜松市中区利町304-2 五社神社東)
ゲスト:袴田ひで子さん

マンガ『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』がヒットしています。さらに人気者になりました。ひで子さんの前向きな生き方を知ると、社会の閉塞感の中でうつ向きがちになる心に活(かつ)が入れられます。「くよくよしても仕方がない」「これまでよりも、これからが大切」ですね。

「勝つまで闘う。絶対勝てる。だって、巖は無実なんですから。私は、巖が獄中でできなかったこと、好物を食べさせ、行きたいところに行かせ、好きなように自由にさせる。巖との毎日を大切に、明るく生きていく。」釈放されて6年になる巖さんの近況やひで子さんの心境を語ってくれます。

ゲスト:コバケン (シンガーソングライター)

袴田巖さんの歌『待ちわびて』を作詞作曲したミュージシャン。

『待ちわびて』を生み出した思いなどを語ってくれます。詩もいいし、曲もいい、と評判の歌をお聞きあれ。

春、待ちわびて
待ちわびて 長い長い時間が過ぎて
それでもなお 春が来るのを 待ちわびて

どこまでも 思いを馳せつくした心は
夢の中を歩き続ける どこまでも

信じてきたよ 続けてきたよ
枯れず 萎れず 前を向いて

暗い影の中で
幾年も咲き続けた
花の色が青空の風に吹かれて
淡く色づき始める
どこまでも 穏やかに過ぎて行く日々を
願いながら 空を見上げて どこまでも

時計の針が 動き始めて
信じた 明日がやってくる

いつか いつの日にか
幾年も想い続けた
花の色はあなたの人生のように
深く 優しく 愛しい

暗い影の中で
幾年も咲き続けた
花の色が青空の風に吹かれて
淡く色づき始める

春。待ちわびて

7月18日(土)第33回袴田事件がわかる会

第33回袴田事件がわかる会

日時:2020年7月18日(土) 午後1時半~4時
会場:浜松復興記念館 (浜松市中区利町304-2 五社神社東)
ゲスト:袴田ひで子さん

マンガ『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』がヒットして、さらに人気者になりました。

「勝つまで闘う。絶対勝てる。だって、巖は無実なんですから。私は、巖が獄中でできなかったこと、好物を食べさせ、行きたいところに行かせ、好きなように自由にさせる。巖との毎日を大切に、明るく生きていく。」釈放されて6年になる巖さんの近況やひで子さんの心境を語ってくれます。

ゲスト:小川秀世弁護士 (袴田事件弁護団事務局長)

日弁連が設置した袴田事件弁護団の中心で活躍するリーダー。「はっきり言って、袴田さんとこの強盗殺人・放火事件とを結びつける証拠は何一つありません」。武器は明快な論理と刑事弁護人としての責任感と誇りです。静岡の刑事弁護人なら、この人。

 

主催:袴田さん支援クラブ

 

あの袴田さんは、どうしていらっしゃるだろうか?

2014年3月27日、日本中を駆け巡った衝撃的なニュース、殺人犯、死刑囚として拘留されていたが、あれは間違いだった「蓋然性が高い」と突然釈放されて48年ぶりに姿を現した袴田巖さん、その横には紅潮した姉の秀子さん。

袴田巖さんは、浜松の街を毎日7時間前後歩き続けています。

袴田さんは、雨の日も台風の日も、炎暑の日も凍てつく日も、ひたすら歩き、足を止めては一点を見つめ静かに一心に何か小声で呟かれていますが、その姿は修行僧のようです。自由を獲得しての気楽で楽しい散歩とはほど遠い、痛々しいまでの姿がそこにはあります。

袴田さんは二つの世界の中で生きています。現実世界と袴田さん独自の精神世界と。

現実世界では、袴田さんは実に真っ当で模範とさえなる紳士です。街の中で目に付いたゴミを拾うこともあり、礼儀正しく、止まってくれた車など他人の好意には片手を挙げたり帽子をとって感謝の意を表し、工事現場の人や店の人にも進んで挨拶をし、私たち支援者にも礼やねぎらいの言葉をかけたりします。

他方、独自の世界にいる袴田さんは、家の中では自室の定位置に坐りじっと深い思慮に沈んでいるようであり、時に誰かと会話しているようでもあります。

袴田さんの「呟き」または「唱える」は、声が小さく聞き取れないのですが、近くで耳を澄ますと、「正義」「世界平和のため」「かわいそう」などの言葉をかすかに捉えることができたこともありました。それが終わると、空に向かって両手に親指と人差し指で丸を作ったものをかざし、それからVサインをかざし、それが終わると少しほっとした表情で、少し休んでまたひたすら歩くということを繰り返しています.

ご承知のように、「袴田事件」は歴史に残る冤罪事件です。日本国内に止まらず、世界的にも関心が高く、袴田家には諸外国メディアからの取材人もやってきます。事件や裁判に関しては本もたくさん出ているし、報道もされています。しかし、袴田巖さんご本人についての関心は薄く、「拘禁症を患う」と一言で片づけられているのが現状です。

「私のもろもろの闘いは今弱者の生を代表するものである」(獄中書簡集より)。獄中で呻吟しつつも断言した格調高い意気込みは、30年を経た現在、再審無罪の獲得という自らの個人的問題を超越。人々の幸福を希って、さながら修行僧のように浜松の街を歩き回る巖さんの姿に貫かれているのです。真犯人なら、社会正義などには感心があろうはずがありません。今もって不正義と闘い続ける「最高権力者になった袴田巖」。このことは巖さんが無実であること、袴田事件は冤罪だということを如実に物語っているものです。

今でも巌さんの闘いは続いているのです。

6月20日、第32回袴田事件がわかる会

お出かけください 初めての方もお気軽に

6月20日、第32回袴田事件がわかる会

日時 : 6月20(土)  1304:00

会場 : 浜松復興記念館  (浜松市中区利町304-2)

ゲスト  袴田ひで子さん   (袴田巖さんの姉)

マンガ『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』がヒットして、さらに人気になりました。「勝つまで闘う。絶対勝てる。だって、巖は無実なんですから。私は、巖が獄中でできなかったこと、好物を食べさせ、行きたいところに行かせ、好きなように自由にさせる。巖との毎日を大切に、明るく生きていく。」釈放されて6年になる巖さんの近況やひで子さんの心境を語ってくれます。

渥美邦夫さん  (浜松 袴田さんを救う市民の会 共同代表 / 元静岡大学教授)

袴田巖さんの兄茂治さんなどとともに、浜松・浜北に巖さんを支援する会を立ち上げたのが、当時静岡 大学教員の渥美さんです。巖さんとは小学校の同級生でした。

第二次再審で出された検察の味噌漬け実験報告について詳細に検討。ご自分の経験と知見から検察の言い分を裁きます。

主催 : 袴田さん支援クラブ 

 HP  http//www.free-iwao.com    Email: info@free-iwao.com      ☎   090-2342-2309

人として許されない  袴田事件

無実の人を死刑囚にし、48年間も拘置所の独房に閉じ込めていました。こんなこと、人として許されると思いますか

 旧清水市での強盗殺人放火事件発生(1966年6月30日)から49日目、袴田さんが逮捕された(8月18日)のは青天のへきれきでした。濡れ衣を着せられたまま裁判にかけられて何と死刑判決が確定(1980年12月12日)。ここまで14年が経過しました。そして、判決を不当として、袴田さんと弁護団は裁判のやり直し(再審)を静岡地裁に請求(1981年4が20日)。それから静岡地裁の再審開始決定と袴田さんの解放(2014年3月27日)まで、さらに34年が費やされたのです。ようやくえん罪が晴らされるかに見えたのでしたが、検察が高裁へと異議申し立て、高裁の決定では身柄の解放を維持したものの再審開始決定を棄却(2018年6月11日)。弁護団が最高裁へと特別抗告(6月18日)。現在最高裁で審理中です。釈放されてから6年の月日が流れました。

事件発生から54が過ぎ、そのうち袴田さんは48年間の監獄生活を強いられました。今は、仮にですが釈放され無罪扱いされています。ご存知のように浜松で姉のひで子さんと平穏な生活を送っています。

裁判所の判断は、再審開始するという決定実質的に無罪、認めない決定(実質的には有罪が、両立しまた対立しているのです。本来、現在の日本国憲法や法律では、そういう場合「被告人の利益に」沿う結論を出すと決まっています。つまり、再審の入り口でグズグズしていますが、再審公判(やり直し裁判)を開き、そこで有罪無罪を公平に争えばよいのです。

ところが、検察は無謬神話(検察は絶対に正しい、間違いを犯さないという思い込み)と権威にしがみついて必死、裁判所も検察に頭が上がらないことが多い。今回審理を担当している最高裁第3小法廷は、請求人や弁護団の意見をちゃんと聞いてくれるでしょうか。その点が疑問です。ですから、法律上の問題としては凍り付いたまま解決できないかのような情勢に見えてしまいます。

その反面、高裁決定は再審を否定しながら袴田さんを再収監することはなかった。検察も、静岡地裁の「解放決定」にはしつこく異議申し立てをしたものの、今回は釈放維持の決定に異議申し立てをせずに素通りさせたのでした。これらの事実が物語っているのは、法的な処置というよりモラルの問題に思えます。つまり、無実を主張し続ける袴田さんを死刑囚としたことや半世紀もの監禁はやり過ぎ、これ以上苦しめるのは人道に反するのではないか。これ以上責め続けることに、負い目を抱えているのではないでしょうか。

静岡地裁の「有罪を示す証拠はねつ造された疑いがある」「これ以上拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」という一喝は、袴田さんの「犯罪者」というレッテルを剥がしてしまいました。そして解放されてからもう6年間も一市民として平和に生活してきている事実は、市民から「袴田さんは無罪になって町に戻ってきた仲間」として迎えられているのです。

最高裁は、ある意味で困っていると思われます。今や事件は法律の問題であるばかりか、人道上の問題として浮かび上がっているからです。これまで袴田さんを苦しめてきたことに加えて、これ以上ひどいことをするなんて、国民は誰も許さないからです。

HAKAMATA  SUPPORTERS’  CLUB

袴田さんの日常は ブログをご覧ください

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有罪証拠の柱・『5点の衣類』は、ねつ造

有罪証拠の柱・『5点の衣類』は、ねつ造

袴田事件最大の争点『5点の衣類』とは?

『5点の衣類』とは、事件から1年2か月後に発見された5点の衣類の事です。 それはズボン、スポーツシャツ、ステテコ、半袖シャツ、ブリーフの5点で、事件のあった 味噌会社の専務宅から線路を隔てた味噌工場の深いタンクの底から麻袋に包まれた姿で発見されました。

ステテコ

鉄紺色ズボン

半袖シャツ

スポーツシャツ

緑色パンツ

 

 

 

 

 

 

公判開始から1年が過ぎ、パジャマ以外物証がなく検察の立証は完全に行き詰っていた時のハップニングでした。起訴状にはない重要証拠が突然出現しました。検察はすぐさま訴因を変更、起訴状や「自白調書」に反する主張に乗り換えたのです。

拘置所にいた袴田さんは、これを「真犯人が動き出した証拠で、ますます有利になりました」と、大喜びで母親に手紙を書いています。無実の被告人としては、『5点の衣類』がまさか自分に着せられる濡れ衣だとは思いもよらなかったことでしょう。

弁護団は異例の展開に十分反論できないまま、68年9月『5点の衣類』を最大の決め手に死刑判決が下されました。確定控訴審(東京高裁)の審理においても、5点の衣類を中心的な証拠として死刑判決が維持されました。以降、『5点の衣類』が犯行着衣でしかも袴田さんのものなのか、この点が裁判の主要な争点となってきたのです。

誰もが事件との関連を容易に想像できる場所にあえて隠す理由は何だったのか?発見の経緯が謎だらけで、袴田さんと結び付けるために様々な細工も施されていました。同僚の会社員なら袴田さんをすぐに連想できるステテコと緑色ブリーフ。そしてズボン、スポーツシャツ、半そでシャツには袴田さんの「自供に合わせる」かのように損傷が作られていたのです。しかも5点の衣類にはすぐそれと分かる大量の血が付着しており、警察は衣類発見からすぐに『5点の衣類』を犯行着衣と決めつけ、異例のスピードで審理が進められました。

いつ、誰が、何故、深さ1,67mもの巨大な味噌タンクの底に隠したのか?謎は深まるばかりですが、見方を変えて誰かが袴田さんを犯人にするために仕組んだ罠だとすれば謎が解けるのです.

マッチと絆創膏

はこの時、味噌タンクから発見されたのは『5点』だけではなかったのです。

衣類の損傷は常識では考えられないほどずさんな物でしたが、注目すべきは味噌タンクから見つかったのは5点の衣類だけではなく、ズボンの左後ポケットに「こがね味噌」の名入りマッチと絆創膏が入っていたことです。袴田さんは消火作業中に左中指に深い切り傷を負っていて、警察はもちろんそのことを知っています。会社名入りのマッチも犯人がこがね味噌会社の関係者であることを暗示する見えすいた小細工です。犯人を特定する証拠を残すこと自体、隠すという行為とは相反しています。しかも、袴田さんが負傷したのは左中指なので絆創膏は右手に持って治療します。治療が終わり、右手でポケットにしまうなら常識的には右後のポケットです。警察はそこまで頭が回らなかったのでしょう。不自然というより全てがありえない事です。

 

謎だらけの『5点の衣類』

【発見の経緯】

事件発生から1年2ケ月後の1967年8月31日午後4時過ぎ、『こがね味噌』工場内にある『一号タンク』から赤味噌の搬出作業をしていた従業員が異物の混入に気づき、掘り出してみると南京袋でした。「袋の口は縛ってなくて、中に手を突っ込むと衣服が入っていた。つかんで取り出したらこれが血に染まっていた」「素人が見ても血だと分かりました」第17回公判(1967/9/13)での従業員Mの証言

味噌タンクは縦横約2mのほぼ正方形、深さ167cmで地上部分は91cmあり、南京袋はタンクの底の底、縁から165cmの所で見つかった。この時点で1年前に仕込まれた8トンの味噌は大方出荷されていて、事件直後とほぼ同量の味噌が入っていたところでした。しかし、味噌工場は事件直後に警察の捜査が入り厳重に調べられていたところでした。見落とすことなど考えられない捜査があった場所

誰が、いつ、隠したのか?

一審の静岡地裁の判決では「味噌タンクに隠した状況、日時は全く根拠がない」としたのが東京高裁では「7月20日以前、それ以降は不可能」と変わり何の根拠も示さず断定し、犯行着衣であるとされてしまいました。弁護団もこの時点ではまさか警察がねつ造するとは考えられなかったのです。

味噌タンク(発見場所)

 

 

 

 

 

 

 

【衣類の疑問】

―ありえない服装と不自然な衣類の損傷からずさんなねつ造が見えてくる―

 

事件当日は台風一過の熱帯夜(新聞発表によるとこの日の旧清水市の気温は28℃,湿度80%)。84歳の今、いつも扇子を手放さない無類の汗かきの袴田さんが、緑色パンツの上にステテコをはき、さらに秋冬物の純毛製の厚いズボンをはいて、上にはメリヤス製の半袖シャツにアクリル製の長袖のスポーツシャツという服装で、4人を相手に大立ち回りをしたことになります。「自供」によれば、さらにこの上に厚手のゴム雨合羽を着て、ゴムサンダルを履いて、専務宅へ侵入するため、木によじ登ったというのです。

これはもう笑い話です。真冬の街歩きにも扇子を手放さず、汗びっしょりになる袴田さんの今が無実を証明しています。ステテコは男性にとって夏の部屋着の様なもので、普通ズボンの下にパンツと一緒にはくことはまずありえません。汗かきの袴田さんならなおさらです。

また、着る必要のない雨合羽と血が全く付着してないゴムサンダルについては、袴田さんの無罪の証拠だから検察は触れなくなりました。

【犯行着衣らしく見せること】

5点の衣類が犯行着衣であるかどうかと袴田さんの物であるかということは本来別の問題なのですが、警察にとってねつ造の目的は、5点の衣類が犯行着衣であるかのように見せることであり、さらに5点の衣類が袴田さんの物だと立証することでした。

そのために袴田さんを連想させる緑色パンツとステテコは必要不可欠で、シャツとズボンには自供に添った損傷があることが重要だったのです。袴田さんの犯行というシナリオ自体が空想の産物である限り、想像だけで完壁にねつ造するのは不可能で、付着した血が上着より下着の方が多いとか、右肩の傷とシャツの損傷の位置も数も不一致なこと、すねの傷とズボンの損傷の鍵型の向きが逆だったこと等々、全て杜撰(ずさん)です。

第一次再審での静岡大学沢渡教授の鑑定では身体の傷と衣服の損傷、血痕の位置には法則があり、半袖シャツはその法則に反している。半袖シャツとスポーツシャツがねつ造されたもので、別々に傷が付けられたとすればこのような食い違いが生じたことは理解できると証言しています。

事後のねつ造ですから、シャツとズボンの損傷が袴田さんの生身の傷の位置と厳密に合致させることは不可能。おそらく、犯行着衣らしく見せれば、後は裁判所が上手に言い繕ってくれるだろうとの期待があったでしょうし、裁判はその思惑通りに進んできました。第二次再審の静岡地裁決定で、ウソが見破られるまでは。

 

【なぜ5点なのか】  ―ねつ造の意図が透けて見える―

ふつう犯人が犯行着衣を処分する時、確実に発見されそうな場所に、殺人の決定的証拠を隠すだろうか。発見させるためなら理解できる。工場のすぐ外は海岸線が続いており、スコップと麻袋を抱え、ハシゴで深い味噌タンクの底に降りて行く危険よりも、海に投棄する方がはるかに安全だ。また、味噌タンクのそばのボイラー室で、あるいは放火したときに一緒にしてすべて焼却すれば簡単に始末できます。

しかも、残虐な強盗殺人放火事件の関係証拠が、なぜ5点だけなのかという疑問も当然湧いてきます。それはねつ造する側の事情によって『5点』が《必要十分》だったと考えるのが自然です。袴田さんのものと思わせるためならブリーフとステテコだけで《十分》だったのに、犯行着衣に見せるためには、自供に沿うような傷が付き、血染めになった半袖シャツ、スポーツシャツ、ズボンが《必要》だったのです。

重大なことに、ここに袴田さんのものであるパジャマとゴムサンダル(犯行時に身に着けていたとされた証拠物件)が入っていない。別に見つけている。特にパジャマは決定的な証拠として扱われていました。そのことは、5点の衣類は事件と関係がないことを示唆しています。もし、真犯人が犯行着衣を隠すならば、最初に犯行着衣とされたパジャマやベルト、手拭い、ゴムサンダルなど事件現場で血がついて発見されたとされたもの全てを一緒に処分するでしょう。血染めの衣類とこれらの付属物も証拠価値としては同等で、処分し忘れることは真犯人にとって致命的なミスにつながります。静岡県警が知恵を絞って考え、選別した結果が『5点』だったのです。5点の衣類は袴田さんの物かどうか疑わしいものばかりで、一緒に入れられなかったパジャマとゴムサンダルは間違いなく袴田さんの物であり、無実の証拠だからです。誰でもねつ造できる『5点』だということが、ねつ造の証拠なのです。そう考えれば、ズボンのポケットにマッチと絆創膏がこれ見よがしに入っていたことが理解できます。

 

裁判所はどう評価・判断したか

確定判決(1976.5.18)の認定

㋐5点の衣類には下着に至るまで多量の、被害者らの血液型と一致する人の血が付着していた

㋑ズボン、スポーツシャツ、半そでシャツに各々損傷があり、白半そでシャツ右肩の部分には内側からにじみ出て付着したとみられる人血(B型)が付着していた

㋒衣類は事件後一年以上経過後、昭和42年(1967)8月31日味噌出しをしていた味噌会社従業員によって発見され、前年7月20日以前、新たな仕込みが始まる前にこれらの衣類が隠されたもので、それ以降は不可能である

㋓発見場所の工場が犯行現場に近く、他に同様な事件は認められない

 

㋐㋑㋓だけでは、疑問の余地がないほどの証明にはならず、ねつ造の可能性を否定できない。㋒は認定の誤り。犯行着衣であるとするにはどれも疑問だらけで、認定のための必要な証拠や事実が存在しない。こんな虚ろな証拠での死刑判決は無理筋もいいところです。    

 

静岡地裁再審開始決定(2014.3.27)の判断

・5点の衣類はDNA鑑定によって袴田の着衣でもなく、犯行着衣でもない蓋然性がある

・味噌漬け実験の結果、衣類の色合いや、血痕の色は1年以上味噌に漬かっていたとするには不自然で、ごく短時間でも、発見された当時と同じ状態になる可能性が明らかになった。

・5点の衣類という最も重要な証拠が捜査機関によってねつ造された疑いが相当程度あり、その他にも捜査機関の違法、不当な捜査が存在し、又疑われる。国家機関が無実の個人を陥れ、45年以上にわたり身体を拘束し続けたことになり、拘置をこれ以上継続することは、耐え難いほど正義に反する。

袴田さんの無実の叫びが、ついに裁判官に届きました。村山浩昭裁判長はその日のうちに袴田さんの刑の執行と拘置の停止を決め、袴田さんは48年ぶりに監獄から釈放されました。

 

東京高裁大島決定(2018.6.11)の判断

5点の衣類が①犯行時に袴田が着ていた衣類である ②袴田の物であるこの2点の認定が揺るがない限り、「無罪を言い渡すべき」明らかな証拠とは言えないそれ以外の証拠は補助的なものに過ぎない

  • 本田教授の細胞選択的抽出法は一般的に確立した科学的手法とは認められず、その信用性に疑問がある
  • 味噌漬け再現実験で用いた味噌とこの会社の味噌の色は異なり、比較したカラー写真は劣化退色している。判断の基礎とした写真は、5点の衣類の色合いを正確に表現したものではない。これらの写真を基に大まかな傾向や、味噌漬けの色を判断したのは不合理な判断だ。
  • 5点の衣類を発見時に近接した時期に、味噌タンクの中に隠すには、従業員の協力が不可欠であるが、そのような協力を得ることは著しく困難で、捜査機関が隠匿した現実的可能性は乏しい。                                                                                                                                                                                                             (都合のいい可能性論で、ねつ造の否定にはならない)

④「はけないズボン」確定判決はズボンのサイズの認定に誤りがあるが、ウエストサイズを見る限り、袴田が本件当時はけなったとは言えない(原因はウエストサイズではない

⑤「すねの傷」袴田を全裸にでもしない限り、ズボンの下の傷の発見は困難で、逮捕時の袴田の右すねに傷がなかったとは言えない。   (裁判官の無知と非常識)

611抗議行動

 

 

 

 

 

 

弁護団の主張

特別抗告理由補充書5(2019.7.17)

検察の主張を丸写しにした偏見と思い込みの大島決定に対し、弁護団は最高裁へただちに特別抗告、その補充書を順次提出してきました。その補充書5では5点の衣類が味噌タンクに隠された時期は不明であり、高裁決定では5点の衣類がねつ造証拠である可能性を否定することができないことを明らかにしました。

高裁決定はおよそ裁判所の判断と思えないずさんな決定。裁判官のねつ造に対する強い偏見が証拠の評価を誤らせ、論理的な思考を妨げたのです。

 

5点の衣類が犯行着衣であるとの認定部分の重大な誤り

【5点の衣類はいつ隠されたのか?時期は不明!】

隠匿(いんとく)可能な時期は

➀1966年6月30日~7月20日

② 1967年7月25日~8月31日の間

※7月20日から翌年の7月25日までは約8トンの味噌が入れられた(タンクの体積は約8㎥)

①ならば犯人が入れた⇒犯行着衣の可能性

②ならば袴田さんは逮捕・拘留中⇒ねつ造の可能性

 

 

確定判決の概要のうち

㋐は「被害者らの血液型と一致」と言うが専務はA型、妻はB型、次女はO型、長男はAB型であり、「一致」という評価は無意味。付着していた血液のほとんどがA型で最も残酷な殺され方をした次女のO型が全く検出されないのはありえない。ねつ造の可能性が強く疑われる。

㋑も同様に衣類の損傷はねつ造の可能性を否定する根拠にはならず、ズボンや半そでシャツなどのずさんな損傷の生成は、かえってねつ造の疑いを増すばかり   。

㋒隠した時期について、確定判決は7月20日以前でそれ以降はほとんど不可能と言うがそれ自体が間違い。十分可能だった。翌年7月25日以降には味噌の取り出しが始まり、8月末にはシャベルがタンクの底に届くほどの味噌しか入っていなかったので、この会社の従業員によって、作業中にごく自然に発見されることになった。

㋓は入れられた時期とは全く無関係で、ねつ造を否定する根拠にもならない。

結局、5点の衣類がタンクに入れられた時期は確定できず、よって犯行着衣であると認定することはできない。もし発見時直前に入れられたのなら袴田さんは無関係で、ねつ造の可能性を否定できないにもかかわらず、明確に時期を特定することなく、確定判決等が犯行着衣であると認定したのは明らかな誤り。それは証拠評価の誤りではなく、犯行着衣と認定するための事実や証拠を欠いていた。『5点の衣類』は犯行着衣ではない!!      

 

 

一審の高裁、最高裁の重大な誤り

「衣類が味噌タンクに1年余りも漬かっていたような状態が、一朝一夕にできるとも思わない」    (東京高裁決定)1976.5.18

「5点の衣類及び麻袋は、長期間味噌の中に漬け込まれていたものであることは明らか」     (最高裁決定)1980.11.19

 

弁護団による味噌漬け再現実験の結果、20分で5点の衣類の色は再現された!

 

高裁決定の認定の誤り

「味噌漬けの当時のカラー写真は再現性が悪く、これを基に色について論じることはできない」

 

東京高裁、最高裁も当時のカラー写真を基に衣類の状態を確認したもので(上記)、これを否定することは、東京高裁や最高裁の判断にも反している                        

 弁護団による味噌漬け実験の、わずかな時間で味噌色に染めることができるという事実に対して、カラー写真が劣化退色しているとか、当時の赤味噌の色が薄かったなどいうのは単なるケチ付けに過ぎない。

 

確定判決の証拠構造は空洞!

確定判決の「5点の衣類は犯行着衣であり、袴田さんの物である」という認定は、そのために必要な事実や証拠が存在せず、5点の衣類が味噌タンクに入れられた時期もあいまいで、合理的な疑問が山積。刑事訴訟法で言う適正手続きに反しています。ねつ造の可能性を否定できないにもかかわらず、犯行着衣であると認めたことは誤りであった。確定判決等の証拠構造は、ぜい弱であるという以上に有罪認定を支えるべき証拠の柱がない空洞構造であった

                                                       

最後に、裁判所の立場で考えたとしても、公正な裁判が行われたとは言えないことを明らかにしておかねばなりません。たとえ本田教授によるDNA鑑定の手法が否定されたからといって、衣類に付着した血痕が袴田さんの物でも被害者らの物でもあるとされたわけではないのです。同様に、味噌漬け実験報告書が排斥されたからといって、衣類が長期間味噌漬けになっていたと証明されたわけではありません。それらのことから帰結される結論は、グレーだということ。5点の衣類が袴田さんのものかどうかは、分からないということでしかないのです。とすると、結論は再審開始決定が相応しい。再審を開いて、そこで再度の審理を始める決定を出すのが相当でした。

高裁大島決定は偏見と思い込みに頼って、安易に5点の衣類が犯行着衣ではない可能性を否定した。静岡地裁の再審開始決定がねつ造の可能性を指摘した以上、大島裁判長は予断と偏見を排し、ねつ造ではない証拠を明示しなければならなかった。          

清水一人                                                                                                     

                                                                     

 

 

メデイアに注目された『デコちゃんが行く』

メデイアに注目された『デコちゃんが行く』

5月1日の発売に先立って、4月28日に地元浜松のメデイアにコミック『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』の発刊をお披露目。

燦燦と注ぐ陽光を浴びながら、浜松復興記念館前で記者会見を行いました。当クラブ代表の猪野待子と袴田ひで子さんがスピーチ、マスコミ9社が集まり取材しました。

袴田巖さんも登場しましたが、発言はなく、そのまま街中へパトロールに出かけていきました。

 

早速、当日の夜、NHKニュースが取り上げ、翌朝は静岡新聞が報道。西日本新聞、毎日新聞が後を追って記事を掲載、それ以前にも、朝日新聞デジタルなど50社以上が報道しました。

袴田ひで子さんは有名人、それに加えてマスコミが大きく取り上げたこともあって、大型書店では平積みにしてアピール、通販のAMAZONでは一時その日のベストセラーとなりました。

書店や通販サイトで品切れとなって、入手困難な場合は、当クラブに購入申し込みをどうぞ。在庫からお送りいたします。

4/28 NHKニュース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4/28静岡新聞

 

5/3 毎日新聞

 

 

 

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