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袴田さん支援クラブ

袴田巖さんに再審無罪を!

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6月20日、第32回袴田事件がわかる会

お出かけください 初めての方もお気軽に

6月20日、第32回袴田事件がわかる会

日時 : 6月20(土)  1304:00

会場 : 浜松復興記念館  (浜松市中区利町304-2)

ゲスト  袴田ひで子さん   (袴田巖さんの姉)

マンガ『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』がヒットして、さらに人気になりました。「勝つまで闘う。絶対勝てる。だって、巖は無実なんですから。私は、巖が獄中でできなかったこと、好物を食べさせ、行きたいところに行かせ、好きなように自由にさせる。巖との毎日を大切に、明るく生きていく。」釈放されて6年になる巖さんの近況やひで子さんの心境を語ってくれます。

渥美邦夫さん  (浜松 袴田さんを救う市民の会 共同代表 / 元静岡大学教授)

袴田巖さんの兄茂治さんなどとともに、浜松・浜北に巖さんを支援する会を立ち上げたのが、当時静岡 大学教員の渥美さんです。巖さんとは小学校の同級生でした。

第二次再審で出された検察の味噌漬け実験報告について詳細に検討。ご自分の経験と知見から検察の言い分を裁きます。

主催 : 袴田さん支援クラブ 

 HP  http//www.free-iwao.com    Email: info@free-iwao.com      ☎   090-2342-2309

人として許されない  袴田事件

無実の人を死刑囚にし、48年間も拘置所の独房に閉じ込めていました。こんなこと、人として許されると思いますか

 旧清水市での強盗殺人放火事件発生(1966年6月30日)から49日目、袴田さんが逮捕された(8月18日)のは青天のへきれきでした。濡れ衣を着せられたまま裁判にかけられて何と死刑判決が確定(1980年12月12日)。ここまで14年が経過しました。そして、判決を不当として、袴田さんと弁護団は裁判のやり直し(再審)を静岡地裁に請求(1981年4が20日)。それから静岡地裁の再審開始決定と袴田さんの解放(2014年3月27日)まで、さらに34年が費やされたのです。ようやくえん罪が晴らされるかに見えたのでしたが、検察が高裁へと異議申し立て、高裁の決定では身柄の解放を維持したものの再審開始決定を棄却(2018年6月11日)。弁護団が最高裁へと特別抗告(6月18日)。現在最高裁で審理中です。釈放されてから6年の月日が流れました。

事件発生から54が過ぎ、そのうち袴田さんは48年間の監獄生活を強いられました。今は、仮にですが釈放され無罪扱いされています。ご存知のように浜松で姉のひで子さんと平穏な生活を送っています。

裁判所の判断は、再審開始するという決定実質的に無罪、認めない決定(実質的には有罪が、両立しまた対立しているのです。本来、現在の日本国憲法や法律では、そういう場合「被告人の利益に」沿う結論を出すと決まっています。つまり、再審の入り口でグズグズしていますが、再審公判(やり直し裁判)を開き、そこで有罪無罪を公平に争えばよいのです。

ところが、検察は無謬神話(検察は絶対に正しい、間違いを犯さないという思い込み)と権威にしがみついて必死、裁判所も検察に頭が上がらないことが多い。今回審理を担当している最高裁第3小法廷は、請求人や弁護団の意見をちゃんと聞いてくれるでしょうか。その点が疑問です。ですから、法律上の問題としては凍り付いたまま解決できないかのような情勢に見えてしまいます。

その反面、高裁決定は再審を否定しながら袴田さんを再収監することはなかった。検察も、静岡地裁の「解放決定」にはしつこく異議申し立てをしたものの、今回は釈放維持の決定に異議申し立てをせずに素通りさせたのでした。これらの事実が物語っているのは、法的な処置というよりモラルの問題に思えます。つまり、無実を主張し続ける袴田さんを死刑囚としたことや半世紀もの監禁はやり過ぎ、これ以上苦しめるのは人道に反するのではないか。これ以上責め続けることに、負い目を抱えているのではないでしょうか。

静岡地裁の「有罪を示す証拠はねつ造された疑いがある」「これ以上拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」という一喝は、袴田さんの「犯罪者」というレッテルを剥がしてしまいました。そして解放されてからもう6年間も一市民として平和に生活してきている事実は、市民から「袴田さんは無罪になって町に戻ってきた仲間」として迎えられているのです。

最高裁は、ある意味で困っていると思われます。今や事件は法律の問題であるばかりか、人道上の問題として浮かび上がっているからです。これまで袴田さんを苦しめてきたことに加えて、これ以上ひどいことをするなんて、国民は誰も許さないからです。

HAKAMATA  SUPPORTERS’  CLUB

袴田さんの日常は ブログをご覧ください

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袴田巖さんの歌「春、待ちわびて」CD完成

袴田巖(はかまた いわお)さんの歌、「春、待ちわびて」のCDが完成いたしました。

春、待ちわびて「春、待ちわびて」は、袴田巖(はかまた いわお)さんの歌です。

そして、みなさんへの応援歌です。

凍える寒風にじっと耐えて耐えて、ひとり長い長い冬のトンネルを歩き続けてきた人。その人に、ついに春の光が注ぎはじめ、凍えた心を温めながら希望の花が咲くのを待っている・・

コバケン、若きシンガーソングライターが袴田巖さんの人生を知りと心に触れて、この歌を作りました。コバケンのひたむきな歌声が巖さんと重なって心に迫ります。

ある日突然、強盗殺人放火事件の犯人として逮捕される。「関係ない」と言っても何を言っても「犯人はおまえだ」と決めつけられる。裁判でも虚構の話が通ってしまう。遂には死刑囚に。そして48年間も獄に囚われるという信じられない話。それが現実に袴田巖さんの身に起こった事です。世界でも注目されている「袴田事件」です。

袴田巖さんは、死刑執行の日を待たされる孤独な独房の中で全てに絶望していきました。嘘だらけの現実に耐えられなくなった巖さんは、「夢の中」へ入り込んで正義と平和を求めて歩き続けるのです。

ようやく2014年に静岡地裁で再審(裁判のやり直し)開始決定が出されて釈放され、故郷浜松で姉のひで子さんと穏やかにくらしていますが、心の傷は深く、今も「夢の中」をさまよい続けています。空を見上げ、巖さんの春を待ちながら。

裁判のやり直し(再審開始)をするかどうかの裁判はまだ続いていて、巖さんの無罪の花はまだ咲いていません。

「春、待ちわびて」を歌って袴田巖さんを応援しましょう。

そして・・

あなたの春も来ますように、「春、待ちわびて」を歌いましょう。

春、待ちわびて

1.待ちわびて 長い長い時間が過ぎて
それでもなお 春が来るのを 待ちわびて

どこまでも 思いを馳せつくした心は
夢の中を歩き続ける どこまでも

信じてきたよ 続けてきたよ
枯れず 萎れず 前を向いて

暗い影の中で
幾年も咲き続けた
花の色が青空の風に吹かれて
淡く色づき始める

2.どこまでも 穏やかに過ぎて行く日々を
願いながら 空を見上げて どこまでも

時計の針が 動き始めて
信じた 明日がやってくる

いつか いつの日にか
幾年も想い続けた
花の色はあなたの人生のように
深く 優しく 愛しい

暗い影の中で
幾年も咲き続けた
花の色が青空の風に吹かれて
淡く色づき始める

カラオケ、譜面を用意しました

●原曲キー(キー=G)カラオケ(ガイドメロディーあり)はこちら

●原曲キー(キー=G)カラオケ(ガイドメロディーなし)はこちら

●原曲キー/-3(キー=E)カラオケ(ガイドメロディーあり)はこちら

●原曲キー/-3(キー=E)カラオケ(ガイドメロディーなし)はこちら

●「春、待ちわびて」のメロディー譜面はこちら

●「春、待ちわびて」のコード譜面はこちら

この楽曲を作成したコバケンから、この曲への想いが届きました。

コミック『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』5月1日発売!

コミック『デコちゃんが行く 袴田ひで子物語』5月1日発売

全国の有名書店、AMAZONで買えます

袴田事件(最高裁で再審請求審理中)・弟の無罪を闘い続ける87才姉の人生を描く

これは、袴田巖さんの姉・ひで子さん誕生から現在までを描いた漫画です。「死刑囚の姉」「弟の無罪のため闘う姉」、テレビのニュースに映る袴田ひで子さんとはどんな人なのか、多くの人が関心を持っています。その一人である私が、湧いた興味から袴田家を訪れ、親密になるに至り知った見事な彼女の人生物語です。「デコちゃん」、昔から彼女はそう呼ばれていました。

ひで子さんの気丈な姿は多くの人が知るところです。ひで子さん、その人となりにまず驚くのは、報道陣です。「いや~、元気もらいました」、取材後は、必ずというほど驚きの声をあげて帰っていきます。でも、それは序の口。これまで語られなかった事が山ほどあります。もっと、もっと、みなさんに元気を届けましょう。この複雑で閉塞感のある現代で生きるのに疲れてしまった人たちに、ダウンしている人たちにこそ彼女を知ってほしい。どんな困難が襲ってきてもへこたれず、なにくそ前を向いて前進する逞しいデコちゃん、それを仕舞い込んでいるのはもったいない。そう思って、この度、漫画『デコちゃんが行く』を作りました。

「デコちゃん」は、徹底した合理主義、独立独歩、即決即断、さらに他人への温かな眼差しを持つ人生の達人です。それを端的に表すエピソードを一つ紹介すると、60才を前に多額の借り入れをして土地を購入、自宅兼用マンションを建てたことです。家賃収入を返済に充て18年間で完済後、はじめて引っ越し一部を自宅にします。78才の時のことでした。その3年後に巖さんが釈放されて彼を迎え、二人暮らしになって現在に至ります。巖さんを犯人と思い込む世間とは距離をおき、巖さんの裁判の見通しは全く立たない中、自分にも何か生きる希望が必要だった、と彼女。「そうだ、巖が帰ってきた時に住む家がないと困る。巖と住む家を建てよう」。一般的には「終活」を始める年齢に、大事業に挑む、そして成し遂げる。そのマンションがあるからこそ、現在巖さんも養っていくことができる、これは見事です。

怖いものなしの「デコちゃん」、知られざる彼女をどうぞ漫画でお楽しみください。

【書籍概要】
書籍名:『デコちゃんが行く! 袴田ひで子物語』
発行 :令和2年 5月1日発売 初版発行
発行者:いの まちこ
漫画 :たたら なおき
原作 :大庭有希子
定価 :1364円+税
サイズ:A5判
ページ数:256
発売元:静岡新聞社 静岡市駿河区登呂3-1-1 電話054-284-1666
制作 :静岡新聞社
ISBN978-4-7838-8002-8 C0079

【お問い合わせ先】
袴田さん支援クラブ
Email : info@free-iwao.com

4月18日(土)第32回袴田事件がわかる会延期

4月18日(土)第32回袴田事件がわかる会を延期します。
コロナウィルス流行のため、次回の会を延期します。
袴田さん支援クラブ

3/21 第31回袴田事件がわかる会

第31回袴田事件がわかる会

 日時 : 3月21日(土) 1:30~4:00

会場 : 浜松復興記念館  (浜松市中区利町304-2)

ゲスト 袴田ひで子さん   (袴田巌さんの姉)

「勝つまで闘う。絶対勝てる。だって、巌は無実なんですから。私は、巌が獄中でできなかったこと、好物を食べさせ、行きたいところに行かせ、好きなように自由にさせる。巌との毎日を大切に、明るく生きていく、それだけですよ。」釈放されて6年になる巌さんの近況やひで子さんの心境を語ってくれます。

ゲスト 鈴木昂さん  (袴田巌さんを救援する静岡県民の会代表)

静岡県は「えん罪のデパート」と言われています。1948年の幸浦事件、1950年の小島事件、1954年の島田事件、1955年の二股事件、丸正事件、1966年の袴田事件等。警察・検察の「自白の強要」と証拠のねつ造などによるえん罪事件が相次いでいるのです。

二股事件との出会いから島田事件での闘いを中心に話します。「拷問王」とまで言われた紅林麻雄警部のこと、同僚で捜査の違法を告発した刑事の南部清松さんのこと、二股事件で誤捜査を白日の下にさらした二股署の刑事、山崎兵八さんとご家族のこと。えん罪事件に織り込まれた、知られざる人間のドラマの数々が次々と顔を見せるのです。 実に興味深い実話の数々を、歴史の証人がじっくりと語ります。

主催 : 袴田さん支援クラブ 

 

ご近所さんの一大事! 袴田事件 

袴田巌さんは浜松市民です。雄踏町に生まれ育ち、戦時中に赤佐村に疎開して暮らしてきました。国体のボクシングでは静岡県を代表して善戦したのです。そんな袴田さんが、史上まれにみるえん罪事件の被害者になったのが、袴田事件。事件発生から50年が経過するも、一方で真犯人は逃げ延び、他方では袴田さんを苦しめ続けています。袴田事件はご近所で起きた一大事。見逃せない一大事です。

 袴田事件は、「人質司法」に加えて証拠のねつ造にまで捜査当局が手を染めた非道なでっち上げ事件です。そのことを2014年の再審(裁判のやり直し)請求審で静岡地裁が認め、再審開始と死刑の執行停止及び拘置の停止決定を出し、袴田巖さんは即日釈放されました。地裁決定には、耐え難いほど正義に反する」と裁判官の怒りが込められていました。袴田さんは、48年間の独房生活から生還したのです。ようやく春が来たかと、日本中が拍手、世界からも日本の裁判所に人権と良心、正義が期待できると評価されたものでした。

ところが、検察官が東京高裁に異議申し立て。高裁は昨年、何と検察官の主張をなぞるような論法で再審開始決定を棄却したのです。しかし、袴田さんを無罪扱いする処置(釈放したまま)は維持され、袴田さんは引き続き浜松で暮らしています。DNA鑑定の結果、犯行衣類とされた「5点の衣類」に付着していた血痕は、被害者のものでもないし、袴田さんのものでもないことが証明されました。また、警察検察が長いこと隠してきた膨大な証拠が第2次再審請求審が始まってから開示され、DNA鑑定以外の証拠でも袴田さんの無実は明白です。

今、裁判のやり直しを始めるかどうか、裁判所の判断が真二つに分かれ、現在、最高裁に持ち込まれて審理中です。

 結果は予断を許しません。が、巌さんを死刑囚にして半世紀もの監禁はやり過ぎ、これ以上苦しめるのは酷すぎではないか。内心ではそう反省している法曹関係者は少なくないと思われます。そもそも袴田さんと事件を結びつける証拠は誰の目にも怪しいものばかり。加えて検察は、袴田さんに有利になる証拠をまだ隠し持っているようです。

元々無実なのですから時間の問題で再審無罪となる日が必ず来ます。未来のそのとき、今審理を管轄している最高裁第3小法廷の5人の裁判官が歴史によって裁かれるのです。今回の最高裁決定に対して、司法の良心として栄誉を称えられるのか、それとも歴史の汚点となって辱めを受けるのか、そのいずれかに審判が下ることになる。それだけの重みを自覚していただきたい。

私たちは再審開始決定は言うまでもなく、再審公判での無罪を勝ち取らなければなりません。心ある市民の皆さんが声を上げなければ、裁判所は無理を通そうとします。袴田さんの半世紀を超える闘いに正義の神様は微笑んでくれません。まずは知ってください。考えてください。何をしたら良いのか?という方、袴田事件がわかる会へどうぞ。

袴田巖さんに公正な裁判を! 再審(裁判のやり直し)開始を!

袴田さん支援クラブ

 HP : http://free-iwao.com        Email : info@free-iwao.com

1/18(土) 第29回袴田事件がわかる会

 第29回袴田事件がわかる会

袴田事件がわかる会は
袴田事件ってなに?
どうなってるの?
よくわかんない……
そんなみなさんのための会です
ぜひ、お気軽にお出かけください。

入場無料・予約不要

日時 : 1月18日(土) 午後1時30分 ~4 時
会場 : 浜松市復興記念館(浜松市中区利町304-2・五社神社むかい)

ゲスト : 袴田秀子さん(袴田巌さんの実姉)
【欧米からの取材に感じる世界の眼差し】
袴田巌さんの姉で保佐人。獄中で精神に変調をきたした巌さんを見守り続けた。「巌は無実、だから訴訟はかならず勝つ」という信念のもと、巌さんとともに暮らし、全国各地で行われる
えん罪被害者のための集会や死刑廃止のための集いに積極的に参加。86 歳の年齢を感じさせないバイタリティで活動中。
ゲスト 瑞慶覧 敦さん(再審・えん罪事件全国連絡会 事務局長)
【えん罪事件の現状と再審法改正の取り組み】
日本には数多くのえん罪事件があります。仙台北稜クリニック事件(被害者・守大助さん)、大崎事件(被害者・原口アヤ子さん)、日野町事件(被害者・故阪原弘さん)、湖東記念病院人工呼吸器事件(被害者・西山美香さん)、豊川幼児殺人事件(被害者・田辺雅樹さん)、名張毒ぶどう酒事件(被害者・奥西勝さん)、今市事件(被害者・勝又拓哉さん)など。それらのえん罪被害者の救援に立ち上がり、全国規模で支援活動に取り組んでいるのが、国民救援会、再審・えん罪事件全国連絡会です。

 

主催 : 袴田さん支援クラブ

袴田巖獄中書簡集『主よいつまでですか』抜粋英語版ができました

袴田巖獄中書簡集『主よいつまでですか』は、袴田さん支援クラブで取り扱っています。

送料こみで、1冊千五百円です。

ご希望の方は、お問合せページからお申し込みください。

 

英語版『主よいつまでですか』抜粋ができました。

送料200円(3部まで)のみで、無料送付いたします。

ご希望の方は、お問合せページからお申し込みください。

Original writer                  Iwao  Hakamata

Translator                          Ryuen  Furukawa

Special  thanks to            the Shinkyo Publishing Company

Association  to  Save  the  Innocent  Condemnend  Prisoner , Iwao Hakamada

NPO Total  Care  Center

Commited  Japan  Hamamatsu

Publisher                        Hakamata  Supporters’  Club

 

 

 

 

 

Amazon で入手できます

袴田事件弁護団の広報誌『FREE HAKAMTA NOW』(2019年10月発行)がアマゾンで入手できるようになりました。

送料無料で¥500

 

 

 

 

ブログ集『袴田家物語・・・一緒にご飯が食べたくて』(2019年4月発行)がアマゾンで入手できるようになりました。

送料無料で¥1000

2018年ブログ集『いっしょにご飯が食べたくて』が出来上がりました

この度、2018年度のブログ集『いっしょにご飯が食べたくて』を作成致しました。袴田家の日常に寄り添い、家族のようになっている筆者。50年以上闘い続ける気丈な85歳の姉が82歳の精神を病んだ冤罪被害者の弟を守り慈しむ人生の記録でもあります。
袴田事件について、あるいは裁判の状況については、書籍や映像、ネット上の記事などで論陣が張られています。が、巖さんと姉の秀子さんの暮らしぶりや正義を希求する姿は知られざるところです。そこあるドラマの数々を、ユーモアたっぷりに紹介しています。

希望者には、印刷製本実費の千五百円(送料は別途五百円)でお送りします。本ホームページの【お問い合わせ】からご注文してください。

東京高裁の不当決定に抗議します

東京高裁の裁判官、あなた方は重大なミスを犯しました

キッチンガーデン袴田さん支援クラブ

みなさん、ご承知の通り東京高裁は、4年前の再審決定を取り消しました。私たちは不当な決定に強く抗議するものです。高裁決定の致命的な問題点は、端的に言って「見る方向が逆」(葛野尋之一橋大学教授)という点にあります。再審請求審では、「確定されている有罪判決に合理的な疑いがあるかどうかを判断すべきなのに、再審請求で出された新証拠の個々の信用性を検討しており、問題がある」(同教授)。その信用性の判断も、まるで検察の主張と見紛うような偏見と言う外なく、「疑わしきは罰せず」という理念も、裁判官の良心も正義感も感じられないのです。

東京新聞の社説は、こう喝破しています。「疑わしきは被告人の利益に」という言葉は刑事裁判の原則で、再審でも例外ではない。ところが日本の検察はまるでメンツを懸けた勝負のように、再審開始の地裁決定にも「抗告」で対抗する。間違えていないか。再審は請求人の利益のためにある制度で、検察組織の防御のためではない、と。裁判所も、再審制度の目的を平気で踏みにじっていることを恥じるべきです。「疑わしきは確定判決(再審の対象となっている判決)の利益に」という悪習慣を断ち切り、再審は「無辜の救済」、つまり裁判官の誤判決から無実の人間を救い出すことを鋼鉄の原則としなければいけません。いつまでたっても日本の司法に世界から浴びせられる非難と嘲笑は、大きくこそなれ止むことは決してないでしょう。

ここで、問題はこうです。4年前の静岡地裁での裁判のやり直しを開始するという決定が正しいのか、それとも、その決定を真っ向から否定する高裁決定(裁判はやり直す必要がないという決定)が正当なのか?これは、弁護団が最高裁へ特別上告(高裁決定に不服を申し立て、最高裁の判断を仰ぐ)するので、最高裁が決定を出すことになります。

ところで、静岡地裁の決定の再審開始を取り消したのですが、それと同時に出された死刑の執行停止と拘置の停止決定は否定されずに残されています。袴田さんは釈放されたままで良いというのです。これまでの判例や理屈からすると、再審開始をひっくり返すなら同時に死刑の執行停止、拘置の停止も取り消されるはずです。しかし、それが出来なかった。4年前からの無罪扱い(釈放されたまま)は継続され、仮のものではあれ袴田さんには自由が続きます。袴田さんの無罪を知っている国民の声に押されて、そうせざるをえなかったのです。また、裁判所も本音では無罪と考えているのではないでしょうか。

私たちは、罪なき浜松市民がぬれ衣を着せられたまま48年間も独房に閉じ込められたままであったことに悲憤の涙を流してきました。今回の不当な決定には激怒、また激怒させられているのです。涙はもう出ません。不当な決定に抗議します。

私たちはこの国の主権者として、高々と抗議の声を挙げましょう。
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