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袴田巖さんに再審無罪を!

Author: ShinkaiToshikazu

スネの傷が語る真実(ビデオ版)

「袴田巖さんを救う市民の会会報」2017年9月6日号が発行されました。

市民の会会報「袴田巖さんを救う市民の会会報」2017年9月6日号が発行されました。

●東京高裁、9月26日、27日に証人尋問
●死刑囚のままの袴田巖さんの再審無罪を市民の皆さんと共に
●清水こがね味噌事件(袴田事件)発生から51年
●10/22袴田巌さんの再審無罪を求める浜松集会のお知らせ

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朝日新聞2017年6月30日朝刊

静岡)すり替えられた証言袴田事件発生から51年

朝日新聞朝刊

供述調書をみながら話す男性=三重県内

51年前に旧清水市で起きた一家4人殺害事件(袴田事件)で、「犯行時の着衣」とされたズボンを製造した名古屋市のアパレル会社役員の男性(81)が、朝日新聞の取材に応じた。静岡県警の捜査員がズボンの捜査のためにやってきたのは事件翌年の1967年秋。だが、捜査員に話した事実は知らないうちに、まったく別の内容にすり替わっていたという。

男性によると、県警捜査員が、ズボンの製品番号からたどって会社を訪ねてきたのは67年9月。事件後、強盗殺人容疑で逮捕された元ボクサーの袴田巌さん(81)の裁判は既に始まっていた。「事件のことはもちろん知っていたので、驚きました」

製造過程や販売先などについて詳しく話を聴かれたという。ズボンのタグにある「B」の文字についても男性は「生地を便宜上ABCの三色に色分けし、これは『B色』を意味します」と色の記号であることをはっきり説明した。
ズボンは、事件から1年2カ月後、袴田さんが勤務していたみそ工場のタンク内から見つかったとされる「5点の衣類」の一つだ。検察側は裁判中に犯行時の着衣を当初の「血のついたパジャマ」から、5点の衣類に変更。これが証拠として認定され、袴田さんは死刑判決を受けた。

朝日新聞朝刊

東京高裁で行われたズボンの装着実験

裁判で焦点の一つになったのが、ズボンのサイズだった。弁護側は袴田さんには小さすぎるとし、ズボンは袴田さんのものではないと主張。控訴審では装着実験も行われたが、袴田さんは太もも付近までしかはくことができなかった。
一方、検察側はもともとは大きかったズボンが、みそに漬かって縮んだと主張。それを支えたのがズボンのタグにある「B」の文字だ。Bは長年にわたり既製服の肥満体用のサイズを示す「B体」のことだと理解され、裁判所は判決でもそれを認めていた。

「B」の本当の意味――。それに弁護団が気づいたのは男性の証言から43年後の2010年9月。第2次再審請求で、検察側が初めて開示した証拠の中から、「Bは色」と話す男性の供述調書がみつかった。弁護団事務局長の小川秀世弁護士は「検察側はそれまであたかもBがサイズの表示であるかのように事実をすり替え、尋問などで裁判官を誤認させていた」「しかも都合の悪い証拠を長年隠し続けた」と憤る。
弁護団から連絡を受け、男性も初めて、自らの証言が誤った内容で裁判に使われていたことを知ったという。「まさか、と思った。そもそも私たちが『B色』と『B体』を間違えるなんてありえない。そんなことでは商売になりません」

14年3月、静岡地裁は5点の衣類について、発見された状況が「不自然だ」とし、捜査機関による証拠捏造(ねつぞう)の可能性を指摘した上で袴田さんの再審開始を決定。袴田さんは48年ぶりに釈放された。一方、検察側はいまも、ズボンは袴田さんのものであるとの主張は崩していない。
「B」の意味はいつ、誰によってすり替えられたのか。男性はいう。「あのときの刑事さんはまじめに私の話を聞いて、ありのままを調書に記しただけだと思うんです。誰か上の方の頭のいい人が(すり替えを)考えたのか」

事件の発生から30日で51年。当時を詳しく知る人は年々少なくなっている。再審決定は出たものの、検察側が即時抗告したため、東京高裁での審理は長期化。弁護団は29日の協議で、ただちに即時抗告を棄却し、すみやかに再審を始めるよう高裁に求めた。(高橋淳)

弁護団、鈴木鑑定への意見書提出(29日の即時抗告審で、「地裁決定揺るがず」)

鈴木鑑定人の検証実験に関する意見書記者会見静岡地裁の再審決定についての即時抗告審で、6月29日東京高裁、検察、弁護団による三者協議が開かれました。再審開始の要因となった弁護側の本田DNA鑑定を検証した鈴木鑑定人の最終報告書(6月6日提出)について、弁護団は「地裁の再審決定の内容は揺るがない」との報告書を高裁に提出しました。三者協議の後の弁護団記者会見で発表しました。
その「鈴木鑑定人の検証実験に関する意見書」の全文を公開します。

鈴木鑑定人の検証実験に関する意見書

2017(平成29)年6月28日

東京高等裁判所第8刑事部御中
主任弁護人西嶋勝彦

鈴木鑑定人の検証実験についての弁護人の意見をあらためて述べる。

本件検証実験は、静岡地裁決定が「ただし、この方法は、血液細胞の比重の重さと凝集反応を利用するものであるから、試料が古くて血球細胞に損壊または状態変化が起きている場合に同様の効果が期待できるか必ずしも明らかではない。」と説示したことを捉え、「同様の効果が期待できるか」確かめるために行われた。

鈴木中間報告の要点は、市販のレクチンにDNA分解酵素が入っているらしい、しかもこれはDNAを消失されてしまうものらしい、というものであった。この主張が正しいのであれば、アイディンティファイラーでDNAが検出されることはない。

ならば本田鑑定の結果はなぜ出たのか?ハリエニシダのDNAか?アイディンティファイラーでは、ヒトのDNAしか検出されないから間違いなくヒトのDNAである。そして、そのDNAは袴田さんと異なるヒトの染色体DNAだった。これはどういうことか?

鈴木最終報告がそれを明らかにした。すなわち「レクチンを使用しても陳旧血痕からDNA型が検出される」ということである。(因みに、青木実験でもDNAは検出されている)。結局、半袖シャツに付いていた血液は「袴田さんのものではない別人」の血液だったという静岡地裁の認定は揺るがない。
したがって、弁護団は、不必要な尋問等を経ることなく、直ちに審理を終結させて検察官の即時抗告を棄却するよう本書面をもってあらためて求める。以下、その理由を敷衍する。

①本田鑑定においては(細胞)選択的抽出法は血液細胞を凝集する目的で用いられた。血痕から浮遊させた血液細胞とレクチンと混ぜるというものであり、レクチンは細胞膜に作用するだけでDNAに直接作用しない。本田鑑定の方法では、レクチンとDNAを、細胞膜、細胞質、核膜、核蛋白などによって相互に物理的に隔絶している状態で作用させているから、両者が混合されることはない。これはレクチン使用の目的があくまでも細胞凝集であって、DNAそのものへの作用を期待したものではないことからも自明である。

②鈴木実験が本田鑑定の検証であるとすれば、本田鑑定の手法を忠実に行うことが最低限必要であり、それ以外のことを行う意味がないし、無関係な議論を行うことになり有害である。しかし、鈴木実験は、本田鑑定の手法を再現しようとしておらず、独自の研究を実施している。ゆえに検証実験とはいえない。

③鈴木実験は、鑑定嘱託事項を無視した実験を行い、かつ中間報告と最終報告の内容は相反している。
中間報告では、レクチンを混ぜるとDNAが「消失」する→ゆえにレクチンがDNAを壊している、という理論を述べながら、最終報告では、レクチンがDNAを壊している→ゆえにピークが下がっている、と結論付けており、原因と結果を入れ替えた議論をしている。さらに、中間報告によれば「消失」するはずのDNAが最終報告では減少したとされており、結論まで変えている。
結局、「レクチンを使う必要はない。使うべきではない。」という信念の下、それを証明するために実験を行っているようであるが、そのような実験は裁判所に求められたものではないし、その解釈に科学的根拠(実証)もない。
もっとも、鈴木実験は、図らずも本田鑑定を裏付けることとなった。

④何度も繰り返している通り、本田鑑定人が(細胞)選択的抽出法を用いたのは、原審裁判所が「仮にDNAがでたとしても、血液に由来するものか誰かが触ったものに由来するものかがわからないと鑑定の意義が著しく低下する」と述べて、検出されたDNAが血液に由来するものかを識別することが技術的に可能かどうかに関心をもっており(平成23年5月13日打ち合わせメモ(第8回)の高橋裁判官の発言)、鑑定においても「上記各DNAが上記各血液に由来する可能性」が鑑定事項となっていたからである(平成23年8月29日鑑定人尋問調書別紙鑑定事項3)。
本田鑑定人の意見を受けた弁護人らは、当初から、血痕からDNAを採る以上、DNAは血痕のDNAであるという強い意見を述べていた。(平成23年6月22日付弁護人意見書)のであるが、上記のような経緯で本田鑑定人は、裁判所の鑑定事項に忠実に鑑定すべく、血液細胞を凝縮させるためにレクチンを利用したのである。これこそが、血液細胞だけを選別する意義であり、「(細胞)選択的抽出法」という名称の由来である。

⑤以上の経緯を経て捨象して、鈴木鑑定の結果によるとしても、それが示すことは、陳旧血痕を含めて(細胞)選択的抽出法を用いてもDNA型が検出されたという、動かし難い事実である(型が検出されていない(RFU50に達しない)のは1ケースのみであるが、これは単に失敗した実験である可能性が高い)。鈴木鑑定人はDNA量が減少したと言っているが、レクチンにより細胞選択をかけているのであるから、この方法でDNA量が減るのはむしろこの方法の選択性が有効であることの証明である。

⑥付言すれば、本田鑑定人は、本鑑定においてアリール・コールを検査機器(3130XL)で使用されていたソフトウェアの初期設定どおりRFU50としている。バックグラウンドの高さの上限を考慮して閾値をRFU50にすることは国際的にも標準として用いられている(平成24年6月22日付求釈明事項に対する回答書)。それを考慮すると鈴木鑑定人は本田鑑定人と同じ条件で検出すべきであるし、そうしなければ検証にはならないはずである。これをその根拠を明確にすることなく、勝手に150RFUに設定することは、検出されているピークにアリール・コールさせないようにして、型検出をあえて難しくしていることを意味する。
本田鑑定人と同じ基準の型検出を確認するために、鈴木鑑定人には、全ての実験における陽性コントロールと陰性コントロールの結果、並びにアリール・コールの閾値を50に設定して再解析したチャートの提出を求める。

以上

袴田事件がわかる会のお知らせ

袴田事件がわかる会

「袴田さん、がんばって」
浜松の街を歩く袴田巖さんに、多くの浜松市民からあたたかな応援の言葉がかけられています。また、「今どうなってるの?」とご心配の声も。
みなさんの声に「袴田事件がわかる会」がお応えします。
興味のある方、袴田さんを応援したい方、どうぞお気軽にお越しください。

袴田事件がわかる会

9月30日 1:30~3:30 アクトシティ研修交流センター 52研修交流室 
入 場 無 料
テーマ   <袴田事件とは> <裁判の現状> <巌さんの今>
ゲスト   袴田事件弁護団 元弁護士 田中薫氏      姉 袴田ひで子さん
定 員   先着50名  

主催:キッチンガーデン袴田クラブ   共催:浜松・袴田巖さんを救う市民の会

お申込みは、キッチンガーデンまでメールまたは電話でどうぞ。 
   Email: info@npokitchengarden.com   ☎ 053-542-3930

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再審開始決定から4年、一日も早く無罪判決を

無実の死刑囚、ギネス記録の獄中48年、歴史上類を見ない17,388日の拘禁

袴田巌さんを救う市民の会袴田巖さんは無実です。それどころか冤罪(※)の被害者です。濡れ衣を着せられ、死刑宣告を受けて拘禁され、30歳で逮捕されてから48年間の獄中生活を強いられました。1万7千388日の拘禁は、過酷であること歴史上その類を見ることがなく、ギネス記録になったほど。世界から注目を浴びている人権侵害であり日本の恥辱と言うほかありません。
袴田事件は、冤罪事件です。捜査機関(警察、検察)が袴田さんを拷問まがいの自白の強制、証拠の偽造、隠ぺいを武器に起訴、それを静岡地裁が認めて一審死刑判決。さらに東京高裁がそれを支持し最高裁も追認したのですから、国家による犯罪にほかならないのです。公務員特別暴行陵虐罪(※)、特別公務員職権濫用罪(※)、偽証罪(※)、逮捕監禁罪(※)、さらには殺人未遂罪(※)、加えて人道に対する罪(※)が相当すると考えられます。
警察官や検察官、裁判官の中には、袴田さんの無罪を心に秘めていた人もいたでしょうが、不作為の罪、未必の故意はなかったでしょうか。袴田さんの人生は暗転し地獄の苦しみに襲われること48年間。他に類のない重く過酷な刑罰を背負う死刑囚とされてきた冤罪被害者なのです。
袴田さんは、獄中から息子への手紙の中で言っています。
「お前のチャンは決して人を殺していないし、一番それをよく知っているのが警察であって、一番申し訳なく思っているのが裁判官であることを」
袴田事件は、日本弁護士連合会が袴田事件弁護団を組織して支援する冤罪再審事件です。私たちは、一日も早く再審を開始し無罪の決定を裁判所に要求、国民の皆さんにも袴田さんへの支援を訴えております。

» 「用語解説(※印)」はこちら

» 「袴田事件」とは?

 

48年目にして再審開始決定、死刑と拘置の執行停止
検察の即時抗告、高裁の審理開始からもう3年経過

袴田巌さんを救う市民の会2014年3月27日、静岡地裁は再審開始決定を出すとともに、死刑の執行停止、拘置の執行停止を決定。ようやく正義が息を吹き返したかの如く、袴田さんはその日に釈放されました。
しかし、故郷に帰って姉の秀子さんと穏やかで自由な暮らしが始まったものの、肉体と精神に受けたダメージは深刻です。あまりにも長かった死刑囚としての獄中生活は毎日が想像を絶する拷問。釈放されて3年、受けた傷は徐々に回復してきているものの、簡単には治癒しません。今も身分は死刑囚のままで、受難の苦しみの根本は変わらずに続いているのです。
静岡地検は再審開始決定を不服として東京高裁に即時抗告、それからもう3年が経過。検察の引き延ばし作戦によってまだ審理が終わっていません。「こがね味噌強盗殺人・放火事件」は迷宮入り、「袴田事件」も未解決のまま半世紀を数えるのです。袴田巖さんは30才で逮捕勾留されて48年間の獄中生活を強いられ、現在81才。一日も早い再審無罪を勝ち取り、袴田さんの名誉を回復しなければなりません。「袴田事件」を正義が決着つけるために。

見て、聞いて、読んでください

袴田巌さんを救う市民の会普通の生活を送っている人にとっては、不思議なことだらけではないでしょうか。

1) 警察や検察、捜査機関が、証拠をでっちあげたり、自白を強要したりするなんて、信じられません。市民の命や財産を守ってくれる警察がそんなことをするはずがないと思います。

2) また、取調官から押し付けられたにせよ、一たんは自白して罪を認めています。自白すれば死刑になることが分かっているのだから、「私がやりました」などと自白するはずがないでしょう。

3) 裁判官だって、最高の学歴に加えて司法試験という難関を通ってきた人たちだから、自白が信用できるかどうか判断できるし、有罪を証明する証拠だってあるのでは。

4) 無実の人に死刑宣告をしたり48年間も監獄に閉じ込めておくなんて、そんな酷いことがあるはずがない。遠い昔にはあったかもしれないけど、科学が発達していて民主主義の時代、この日本では起こりえないこと。

そのような疑問が聞こえてきます。このホームページでは、事実を突きとめるとともに、何故にそんなことが起こるのか、また許されてきたのか、明らかにします。普通ではありえないと思われる現実にショックを受けることでしょう。
目を見張り、耳を澄まし、想像力と論理的思考力をフルに発揮して事実と対面してください。
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