DNA鑑定で375人(内死刑囚21人)を無罪にしたアメリカ

日本の裁判はどこが違うのか

2023218日(土)  午後1時30分~4時  

浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)  入場無料、お気軽にお越しください。

ゲスト  袴田ひで子さん (袴田巖さんの姉)

講 演  笹倉香奈 さん  (甲南学院大学教授、イノセンス・プロジェクト・ジャパン副代表)

無実なのに有罪判決を受けて収監されている人たちを救うために立ち上がったイノセンス・プロジェクト(以下IPという)。アメリカで1990年代から始まり、今や全世界に広がりつつある状況です。アメリカではこれまでに、IPなどの取組みによって3千人以上の「えん罪」を晴らし、そのうち375人(内確定死刑囚21人)は、DNA鑑定で無実が明らかにされました。また何と驚くことに、州や郡の検察庁の中には、えん罪被害者を救済するために働く組織(CIU)を設置し、IPと協働することがあるというではありませんか。

笹倉香奈甲南大学法学部教授はアメリカのIPでの実務を経験されています。帰国後、その経験を基に日本でも仲間とともにIPを立ち上げ、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)の副代表としてご活躍です。我が日本でもIPの活躍が期待されるところですが、アメリカのようには行かない。死刑えん罪の袴田事件にしても、ようやく明かりが見えるところに来るまで半世紀上の年月をかけています。帝銀事件や名張ぶどう酒事件などでは、雪冤(えん罪を晴らすこと)に至る前にえん罪被害者が獄中で死亡する悲劇が起きています。

無実なのに罪を着せられた人たちは、アメリカでは救済される可能性があるのに、日本では絶望的。それは何故なのか?笹倉先生には、アメリカでのえん罪救援に陽光が当たってきた歴史、そして日本ではどうして正義が貫かれないのか等についてお話頂きます。ぜひ、お出かけください。