2017年8月19日(静岡新聞)
袴田さん支援者県警に謝罪要求逮捕から51年静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(81)が、強盗殺人容疑などで逮捕されてから51年となる18日、当時の取り調べに違法行為があったとして、支援団体「袴田巌さんの再審無罪を求める実行委員会」などが、県警に謝罪を求める抗議文を提出した。
抗議又では、証拠開示された取り調べ時の録音テープに、取調室に便器を持ち込んで用を足させるなど拷問をうかがわせる内容が録音されているほか、袴田さんと弁護士の接見の様子を録音したとみられる音声も含まれていたと主張。「違法捜査は明らか」だとしている。
記者会見した寺沢暢紘さん(72)は「県警は素直に事実を認めるべきだ」などと語った。支援者らは提出の前後、県警本部やJR静岡駅周辺で、袴田さん一の無実を訴えるビラなどを通行人に配り、早H期の再審開始を訴えた。
日本国民救援会静岡県本部2017年8月20日静岡新聞「袴田事件」の現場巡る敗曙躰静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌さん(81)を支援する「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」(楳田民夫代表)などは19日、1966年6月30日に発生した「袴田事件一の現場などを巡る見学会を開いた。県内外から約50人が参加した。
最初に静岡市清水区の事件現場をマイクロバスで訪問。支援者は当時から残る石造りの蔵を指し、「今も火災の跡が壁に残っているのが見えます」などと案内した。逮捕される前に経営していたバーのあつた場所など袴田さんにゆかりのある数カ所にも立ち寄った。袴田さんの姉秀子さん(84)も参加し、袴田さんが獄中で書いた手紙の文面を紹介。「支援をお願いします」と訴えた。