【メディアの大罪】
袴田さんの釈放を歓迎したメディアに、かつて「犯人視報道」によって、袴田巖さんを犯人に仕立て上げたことへの反省はないのか。このままではまた同じことが繰り返される。ビデオニュース・ドットコムで著名な独立ビデオジャーナリスト、神保哲生氏が警鐘を鳴らす。
袴田さんの釈放を歓迎したメディアに、かつて「犯人視報道」によって、袴田巖さんを犯人に仕立て上げたことへの反省はないのか。このままではまた同じことが繰り返される。ビデオニュース・ドットコムで著名な独立ビデオジャーナリスト、神保哲生氏が警鐘を鳴らす。
6/21 第2回三者協議後に弁護団が記者会見
無実であるにもかかわらず「死刑囚」とされ、無残にも命を奪われた「死刑囚」の無念の叫びです。
不可解かつ悲劇的なえん罪事件の一つ【福岡事件】。無実の人、西武雄さんが「国家による殺人」の被害者になってしまった経緯。無実を信じて奔走する僧侶、古川泰龍さんと家族の数奇な運命。奇怪かつ陰惨なこの事件を風化させてはならじと、その闇を暴き、この国の司法に良心を甦らせることをライフワークとする「怒れる刑法学者」宮本弘典教授(関東学院大)の、熱気あふれるライブ講演です。(令和3年5月15日 浜松復興記念館・袴田事件がわかる会で収録)
袴田事件、最高裁での差し戻し決定を受けて、東京高裁での審理が始まりました。3月22日には第1回目の三者協議(裁判官、検察官、弁護人の非公開の審理)が持たれました。弁護団は、どのように闘うのか?海の向こうの世界からも関心が寄せられています。海外メディアの日本支局が集まる日本外国特派員協会(FCCJ)主催の記者会見が4月19日に開かれ、弁護団長の西嶋勝彦弁護士、事務局長の小川秀世弁護士、再審請求人の袴田ひで子さんの3人が出席。1時間以上の熱気がこもった会見となりました。その様子をご覧ください。
袴田事件第2次再審請求審は、昨年12月に最高裁が高裁決定を取り消し、東京高裁に差し戻したのを受けて、東京高裁での審理が始まりました。3月22日が第1回目の裁判です。裁判といっても再審(裁判のやり直し)を認めるかどうかを争う手続きで、この段階を越えて初めて再審公判(やり直し裁判)となるのです。どうやら、またしても非公開で行われる審理。裁判官、検察官、弁護人の三者だけの協議で進められる裁判です。
日本の再審制度では、第1関門の再審請求審で再審開始決定が確定すれば、次の段階の再審公判(公開裁判)ではほとんど争わずに再審無罪判決で決着します。第1段階で実質審理は終了するようなシステムになっています。この大事な方の裁判が非公開で、公開裁判の再審公判が儀式的な付けたしになっているのは変なのですが。日本の裁判制度の問題のひとつです。ともあれ、再審開始決定を勝ちとらなければなりません。
さて、最高裁の出した差し戻し決定が、高裁での審理の出発点となります。どういう決定で、何を高裁に求めているかを再確認しておきます。
ここから始まる差し戻し審。最初から検察のピンチですが、何でもアリの裁判。国民の監視が必須です。
最高裁の決定が出ました。正義が示された画期的な決定でした。
「原決定(高裁の再審開始を認めない決定)を取り消さなければ著しく正義に反するというべきである」(最高裁決定より)
主文
原決定を取り消す。
本件を東京高裁に差し戻す。
12月22日、最高裁は決定を下しました。その意味するところは、東京高裁の実質的「有罪」判断をひっくり返して、「袴田さんは無罪」という判断を示したということです。 再審制度上ではこの段階でいきなり「無罪判決」を出すことはできません。できることは、「再審開始」を命ずるか、もう少し慎重に「審理をもう一度やり直せ」と指示することです。
審理を担当した第3小法廷の5人の裁判官全員の意見が一致したのは、東京高裁が再審を認めなかったのは酷い、法律違反であるという点でした。そして「著しく正義に反する」とまで叱りつけ、高裁決定を取り消したのです。しかし、次の結論では意見が分かれ、3人が「高裁への差し戻し」(審理が尽くされていないとして、やり直し)を、2人が「再審開始」を自判(最高裁が直接判断)することを主張。3対2の多数決となり、決定は「差し戻し」となったわけです。
これからも再審無罪を裁判所が最終的に認めるまで、再審の闘いは続きます。その中で、最高裁判所のこの決定は生半可ではない影響力を放ち、静岡地裁が2014年に出した「再審開始決定」と等しいかそれ以上のインパクトを与えるに違いありません。
この決定が出るや、袴田さん支援者や一般の方から「この決定をどうとらえればいいの?」「いい結果だったの?どういうこと?」と、お問い合わせが相次ぎました。ひとまずはご安心ください。無実の袴田さんの裁判は、2018年の東京高裁の不当決定で悪い方向に捻じ曲げられましたが、最高裁が今回方向転換させたのです。私たち支援者や弁護団にとって袴田さんの無罪は一点の曇りなく自明のことですが、いくらそう言っても裁判所が「無罪判決」の形にしてくれない限り仕方がありません。その点からすると、今回の事態は、日本の最高裁判所という大きな山が動いたということなのです。
しかし、「果報は寝て待て」というわけには行きません。裁判はまだ続きます。ここまで来ても最終的には勝てなかった経験があります。名張毒ぶどう酒事件では、最高裁の「差し戻し」に対して名古屋高裁が「再審棄却決定」を再び出し、それが最高裁で今度は認められてしまったという例です。45年前、白鳥・財田川決定という画期的な判例が出てから 死刑事件の再審無罪判決が相次いだのですが、それ以降は「再審の冬の時代」に逆戻り。近年は「再審請求」を却下する不当な決定がのさばっているかに見えます。
袴田事件でも、2014年の「再審開始決定」を受けて2018年に出された高裁決定は、まさかの「棄却決定」でした。この度の最高裁決定が逆風に負けることのないよう、「無罪判決」までち密にして大胆な法廷闘争を徹底すべきことは言うまでもありません。
最高裁の担当は、最高裁の第3小法廷(林道晴裁判長)。弁護団は何通もの特別抗告補充書(最高裁への意見書)を提出して再審開始(再審無罪)を訴えてきました。ただ、最高裁での再審請求審(裁判のやり直しをするかどうかの審理)とは、普通の裁判(公判)とはやり方が全く違う。全くのブラックボックスです。再審請求審は地裁や高裁でも非公開なのですが、それでも三者協議(裁判官と検察官、弁護人の密室での協議)で論議ができた。しかし、最高裁では協議もできない。それどころか担当裁判官、調査官と面会すら拒否されてしまう。意見書を出すことしか許されない。調査官や裁判官が何を考え、審理がどう進んでいるのか、いつ決定が出るのか、皆目見当がつかないのです。
ですから、期待しながらも心配や不安な状態で、ただ待たされていました。しかも、先行して最高裁決定が出された大崎事件の場合、考えられないほどの不当な決定でした。なので、最高裁決定には、最悪の場合「再収監」(袴田さんが拘置所に戻されること)も想定しなければいけない。そんな心配をしながら、じらされていたのです。
最高裁決定は、3通り。最悪の場合、高裁決定を認めて再審開始を棄却する。あるいは、高裁への差し戻し。最善は、再審開始を自判(最高裁が自分で決める)する。再審が認められなければ「再収監」の可能性が浮かび上がるわけですから、最低でも高裁への差し戻し」を願っていました。
23日、事前連絡なしに「最高裁決定」が袴田ひで子さん宛に届きました。結果は、高裁への差し戻し。巖さんの再収監はなし。死刑の執行停止と、釈放も継続されます。ほっと一息というところです。その内容に立ち入ると、驚きです。「差し戻し決定」に賛成する意見と「再審開始」を自判すべきという意見がそれぞれ理由をつけて書かれていたのです。最高裁決定には、結論しか記載されていない「三行半」と呼ばれる手抜きの決定がよく見られますが、そうではない。おそらくは裁判官一人一人が真摯に取り組み、かなりの論議を経ての判断だということが伝わってきます。そして、正義が息を吹き返したかのような点が含まれているのです。その要点を説明します。
いまでも、専門的知見に基づく検討の必要性」がある。弁護側の花田意見書に検察側の反論もない。血痕の色から1年2か月も味噌漬けになっていたかどうか慎重に判断するには、審理が不十分というのです。それに対し反対意見は、血痕の色は不自然、としています。「高裁決定」は当時の古い写真からは色の違いが分からないというが、元従業員や鑑定書などから一年以上も味噌漬けになっていたのに血痕の色は「赤味」が強過ぎる。検察がやった味噌漬け実験の結果からもそれは明らか、としています。さらに進んで、元々「衣類が長期間みそ漬けにされていたことが当然視されていたけれども、かかる推定の明確な根拠が示されていなかった」。衣類を隠したのは「第三者による工作の可能性」とまで言及しているのです。
ところで、再審においても「疑わしきは被告人の利益」とする原則、有罪立証に合理的な疑いがあれば再審を開かなければならないという最高裁判例を前提としなければなりません。そうすると、3人の多数派の理由を是としても結論は「再審開始」とすべきなのです。血痕の色についての審理を尽くすのは再審公判での課題とすればよいのですから。そうでなければ、いたずらに時間ばかりを費やすことになります。無実の人を救済するという再審制度の精神からしても、「差し戻し」は慎重さが過ぎるという批判が出るのも妥当なところです。
「絶望の裁判所」とまで元裁判官から酷評されている裁判所です。とは言え、今回の最高裁決定には、人権を護る砦である裁判所の役割を果たそうとする姿勢が見えました。2014年に出された静岡地裁の再審開始決定に続く画期的な決定となりました。「奇跡」とも言える判断の要因として裁判官の真摯な姿勢を先述しましたが、ある法学者がその強力な要因の一つとして挙げられたのは、袴田さんの裁判を「支援する力」でした。
袴田さんを応援する数多くの人々の熱意の広がりがクラウドファンディングを盛り上げました。それに触発されたマスコミの活発な報道もありました。アメリカのCNNやヨーロッパの報道機関から中東アルジャジーラに至るまでの報道で、世界規模で世論が高まりました。外国でも「袴田事件」を取り上げて日本の刑事司法の問題に警鐘を鳴らしているのです。
2018年、東京高裁が不当にも再審を否定した時、日本中から、世界から、ブーイングが巻き起こったことを裁判所は見ていました。世論の風向きが最高裁に向き、最高裁を監視していたことを知っていたのです。「いい加減な判断」はできない、誠実に取り組まなければ日本の裁判所は世界から信用を失い取り残されてしまう、そんな危機感があったと思われます。
今回の決定に対してもマスコミは大騒ぎ、世論は東京新聞・中日新聞の「早く無罪を言い渡せ」という社説に代表されています。外国からも報道陣が次々と取材に訪れています。支援者からの声が続々と届いています。この大波は「再審無罪」になるまで止むことはないでしょう。
弁護団の活躍はもちろん、皆様のご支援が力になった今回の最高裁決定でした。今後とも支援の輪を広げていくことが、袴田さんのえん罪を雪ぐことに貢献し、さらに他のえん罪事件へと波及していくに違いありません。日本の司法に人権と公平さをもたらすための歩みを支える風土が培養されて行く。そう期待し確信しています。
今後とも引き続きご支援くださいますようお願いいたします。
23日に行われた弁護団記者会見の様子を『袴田チャンネル』にアップしました。
2020年8月18日から10月16日までの2か月間
予想を越えた結果でした。
10月20日の記者会見の様子を映像でご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=8FjzgWh2M_A
1、目標の180%達成により、今後の弁護活動資金ができました。金額は、裁判や弁護活動費用を募るクラウドファンディングで最高額。
公務員として報酬は保障されたうえに税金投入により潤沢な資金をもつ検察と、無報酬で自腹を切るしかない弁護団の闘いは、資金面では圧倒的な差がありました。
それでも弁護団は第二次再審の静岡地裁で再審開始決定を勝ち取りました。だが東京高裁では不当にも逆転の決定。最高裁での闘いは絶対に負けられない。命がかかっているのです。
今回、クラウドファンディングにより資金面のパワーアップが実現し、弁護活動の範囲と可能性が一気に広がりました
2. クラウドファンディングのキャンペーンにより、最高裁で闘う弁護団への大応援団が姿を現したのです。
「国民一人一人が声をあげる場を作ってくださったことに感謝します」というように、応援したいが方法がなく待ってましたとばかりの人たちも多かった。また、これまで袴田事件を知らなかった人たち、知ってはいたが見ていた人たちなどに、事件と裁判の現状、弁護団の闘いを訴えました。すると、袴田巖さんのために少しでも力になりたい、黙ってはいられない、絶対再審無罪に!という人々の思いが沸き立ち、日本全国、さらに海外からも弁護団への支援が途絶えることなく届けられたのです。支援と共に届けられた応援メッセージは、半世紀以上闘い続け心身ともに深く傷ついている袴田巖さんへの思いやりと、弟のために闘う87才の姉・ひで子さんへの労りにあふれていました。強い感動を呼ばずにはおかない貴重な言葉の数々でした。支援者の裾野が広がっていきましたが、20代から40代の事件発生当時には生まれてもいなかった若い世代が多かったのも特徴でした。
世代を超えて袴田事件に衝撃を受けるとともに、冤罪を憎み正義を希求するみずみずしい思い、決して黙認できない、間違いは正さなくてはいけないという思いの強さの表出であったと思います。
また、全国の弁護士の方々から袴田事件弁護団へ送られたエールも多かったことも特筆すべきことです。
3. 冤罪事件の闘い方に新しい道があることを示しました。
大崎事件のクラウドファンディングが先鞭をつけ、その大成功に勇気を得ての挑戦でもあった。
「今まで冤罪事件というと弁護団が手弁当でというのが常識でしたが、その意味でこのクラウドファンディングの成功は冤罪支援に新たな道を切り開いたといえます。ぜひ頑張ってください」という応援メッセージを頂戴しました。国民的支援を獲得する格好の一手段として、クラウドファンディングという方策が、冤罪との闘いにとって有効な武器になると思うのです。
「弁護団のみなさんの長年にわたる献身的な活動に心から敬意を表します。頑張ってください。」 / 「長い間どんな支援ができるのか、お力になれるのか躊躇していました。わずかですが支援とさせていただきました。」 / 「こんなにも警察のでっち上げがはっきりしている事例を、放っておくのは日本の恥、国民の恥です。」 / 「ずっと関心を持っていました。袴田姉弟を全面的に応援します。弁護団の方々に心から敬意を表します。」 / 「司法への不信感はもうここで終わらせてほしいし、それ以上に一人の命、人生がもっと大切にされる世になってほしい。」 / 「弁護団の活動を心から応援しています。理不尽な司法の暴挙に負けないでください。国民のみんながそう思っていると思います。」
「まだ無罪が確定していない事に驚愕致しました。こんなにもむごい事がまだ続いているなんて…」 / 「今回ようやく応援の気持ちを行動に移す事ができて大変光栄に思います。」 / 「無実の方を無罪にするのは私たちの社会の責任であり 心からの願いです」 / 「私などが、到底考えられない、想像もできない事と闘っていらっしゃるのだと思います。」 / 「TVで、関連のニュースや新聞の記事を見る度、何かお力になれないのかと思っていました。ほんの少しですが、協力できて、嬉しいです。」 / 「袴田さんお二人のお力に少しでもなれればと思っています。弁護団の方々、気合い入れてお願いします!」 / 「日本に生まれて生活をしていて、袴田さんの冤罪がはらされ、無罪が立証されないのは、とても悔しく、恐ろしく感じています。微力ながら応援いたします。」 / 「自分の仕事もキャンセルが続き、ほんの少額で申し訳ありませんが、少しでも役に立てればうれしいです。一日も早い無罪確定を目指して!!」
「秀子さんともどもお元気なうちに、再審で無罪を言い渡される日が一日も早く来ますように。弁護団のみなさまの更なるご奮闘に期待します。」 / 「袴田さんが浜松の街を歩いている画像を見ると胸がいっぱいになります。いつまでも自由な散歩が続けられますよう街の中で平穏な暮らしが続けられますよう祈っております。」 / 「袴田さんの理不尽な裁判には本当に怒りを覚えます。弁護士さんたち何卒宜しくお願いします🙏 少ない額ですみません。」
「どう見ても証拠の捏造など酷いことをしても自分達が決めたレールに沿って無実の人を犯人に仕立てる。こんなひどい世の中を変えるために一刻でも早く無実を勝ち取ってください。」 / 「弁護団の皆さん、袴田さん、秀子さん。ご苦労様です。日本の再審制度の改正につながる活動と思って、支援しています。日本の希望をここに見たいですね。」
「袴田さんのことは、良く知らないけれど無実であることを証明するためにお金の障害があるのは、良くないと思います。きっと、皆さんの情熱が、真実につながると思います。」 / 「権力による殺人は許せません。」
「無罪でありながらの長い収監生活、どんなに辛い年月だったでしょう。どうか公正な審判につながりますように。」
「伴走させてください」 / 「弁護団の方へ お疲れ様です。必ず支援金を生かして無罪を勝ち取るために頑張ってください。」 / 「今まで冤罪事件というと弁護団が手弁当でというのが常識でしたが、その意味でこのクラウドファンディングの成功は冤罪支援に新たな道を切り開いたといえます。ぜひ頑張ってください」
9月21日放映のテレビ東京「逆転無罪ミステリー」の特番、ご覧いただきましたでしょうか?3時間弱の番組の3分の1ほどが袴田事件について、という内容でした。
見逃した方、テレビ東京の系列局がない地域の方にお知らせです。
下記のサイトにて、番組が無料でご視聴いただけるようになりました。ぜひご視聴ください。そして、一人でも多く見ていただけるよう、知り合いの方などへのお知らせ、拡散にお力添えください。
https://video.tv-tokyo.co.jp/gyakutenmuzai/episode/00076634.html
※2時間45分の番組で、1時間40分くらいから袴田事件が始まります
※検索する場合は「ネットもテレ東、逆転無罪」と入力してください
※配信終了:10月13日(火)23:59
バラエティー番組ですが、冤罪が作り出される理不尽な過程が、実に分かりやすい。「袴田事件」の基本的な問題点はほぼ網羅されており、証拠の数々を「でっちあげ」と断ずる勇気も含め、力作かと思います。
私どものもとには、番組をご覧になった方から「TVでこんなに憤りを感じたのは初めて」というメッセージが届きました。
ご覧になった誰もが「袴田さんは無実」と感じ、なぜこんなことが許されているのか、考えるきっかけになると思います。「袴田さんに再審無罪を」という声をより力強いものにする上でのこの上ない強力な援軍です。
誰よりも、最高裁判所の判事さん方にも、見ていただきたいものです。
勉強会を開いて上映したい場合、ネット配信の映像を少人数、無料で視聴なさることができます。家族でテレビをみるのと同様、法的に問題はありません。
アルジャジーラ(カタールのドーハに拠点を置く国営衛星放送のテレビ局)の英語サイトに、袴田事件がドキュメンタリー番組で取り上げられました。
こちらのサイトから動画をご覧いただけます。ぜひご視聴ください。
https://www.aljazeera.com/program/witness/2020/10/7/hakamada-japans-death-row/
袴田事件は世界中から注目されています。
ローマ教皇の来日に前後して、フランスとドイツのテレビ局が袴田事件を取り上げドキュメンタリーを放映。
この間は、アメリカCNNが長文の記事をデジタル版に掲載しました。
また、国連の人権委員会は毎年、日本政府に刑事司法の問題を指摘しその改善を勧告しています。そこでは、袴田事件を例に挙げています。それほどの世紀の事件なのです。要するに、世界的に見ても、酷い事件として認識されているということ。それ即ち、日本の後進性を象徴する恥なのです。
© 2024 袴田さん支援クラブ