お知らせ | 袴田さん支援クラブ | Page 3

袴田さん支援クラブ

袴田巖さんに再審無罪を!

お知らせ (page 3 of 10)

8/19㈯ 第69回袴田事件がわかる会

裁判はまだ続くのか? 濡れ衣を着せられた袴田さん

裁判所が再審無罪を宣告する日はもうすぐ!

第69回袴田事件がわかる会

日時:8月19日(土) 午後1時30分~4時   入場無料

場所:浜松復興会館2階 (浜松市中区利町304-2)

あいさつ : 袴田ひで子さん

ゲスト :田中薫さん(弁護士 袴田事件弁護団)

日弁連が袴田事件の支援に取り組んだのは、有罪死刑判決が確定し、第

一次再審請求を申し立てた時からです。日弁連袴田事件委員会(袴田事件

弁護団)の立ち上げでした。そこに最初から加わり弁護団の中心的な役割

を果たされてきたのが、田中薫さんです。

2017年9月にスタートした袴田事件がわかる会(初回)の講師となって

くださり、熱弁を振るわれました。事件のこと、裁判のこと、

被害者の袴田巖さんのこと、弁護団のことなど、詳細にわたって良

くご存じで、当時のこと、その事情を語っていただきます。。

主催 : 袴田さん支援クラブ

 

6/17(土) 第67回袴田事件がわかる会

6/17(土) 第67回袴田事件がわかる会

☆再審公判、着々と準備が進む。再審のイロハを考える。

☆袴田事件とは、いったい何だったのか?警察の謀略か?

☆近代刑事司法の原点を探る。ヴォルテールとベッカリーア

202317日(土)  午後1時30分~4時   入場無料

浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)

ゲスト:袴田ひで子さん  (袴田巖さんの姉)

問題提起:猪野二三男 (袴田さん支援クラブ事務局長)

1.  現在、再審開始決定が確定し、再審公判へと進んでいる袴田事件。再審は二段階構造と言われる。まずは再審(裁判のやり直し)を始めるかどうかを非公開で審理(再審請求審)して、そこをパスすると再審公判という公開の法廷が開かれ最終的に決着する。たいていは、再審請求審で撥ねつけられてしまう。そこをクリアーすると、もう実質的に再審無罪。再審公  判での争いはほとんどない。公判での審理は軽く済む代わりに争いの決着は請求審でつけられる。
袴田事件の差戻請求審での決定は、あたかも無罪判決のようであった。最終の儀式のようになった再審公判、進め方についての法律もなく漂うばかり。それはどうしてか、考えたい。
2.  袴田事件の確定死刑判決やその後の裁判で有罪の根拠となった「証拠」は、すべて偽造、ねつ造であったことが分析され明らかにされた。つじつまの合わない論理が持ち出され、その合理性の欠如が問題となって再審開始となった。が、逆方向から問題を解いてみると実に気持ちよくそのプロセスが明瞭になることに気づく。
そうすると、この事件は単なる誤判によるものではなく、元々が警察権力による謀略であったのではないか。そしてその生贄として捧げられたのが袴田巖さんだった。そうこの事件の特徴と本質を捉えて、そこから事件や捜査のマヤカシを説明するとスッキリと腑に落ちる。謎解きではなく、ばれたネタから事件を照らしてみたい。
3.  近代刑事司法(民主的裁判)制度の原点を探る。二人の啓蒙思想家、チェーザレ・ベッカリーア(イタリアの法学者1738~1794)とヴォルテール(フランスの哲学者1694~1778)の思想から現代世界と日本の刑事司法にメスを入れ、問題点を模索するとどうなるか。根本から光を当ててみたい。

主催  袴田さん支援クラブ      HP : http://free-iwao.com/         袴田家物語 : https://npokitchengarden.hamazo.tv/

袴田チャンネル:https://www.youtube.com/@user-ec2pi6eu2v/videos

『最後の野蛮――死刑の論理と倫理 』第66回袴田事件がわかる会

最後の野蛮――死刑の論理と倫理

 「心情の安定」という名の下に心まで支配されるのか?

 不意打ち執行の恐怖と自由はく奪・・・死刑とは?

第66回袴田事件がわかる会

2023520日(土)  午後1時30分~4時   

浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)  入場無料、お気軽にお越しください。

ゲスト  袴田ひで子さん (袴田巖さんの姉) ビデオ出演
講 演  宮本弘典さん  (関東学院大学法学部教授) 『最後の野蛮――死刑の論理と倫理』

宮本弘典先生は、実にラディカルな研究者。袴田事件の裁判に象徴される刑事司法の病弊を研究、歴史的経緯を振り返りその動機と論理を見事に解き明かしてみせてくれるのです。人質司法という悪名で呼ばれる長期勾留と自白を偏重する裁判。近代司法の原則とまで言われる「無罪推定」などどこ吹く風という姿勢。これらの悪弊は、戦前の司法制度への先祖帰り、或いはその名残だと単純に指摘される風潮があります。が、宮本先生はその見解に与することなく戦前戦後の歴史の経過をつぶさに観察。その原像が戦前ではなく、日中戦争から太平洋戦争をにかけての戦時態勢下の「司法制度改革」にあると指摘するのです。司法は治安維持法に象徴される戦時態勢に適応する効率優先のシステムに貶められ、戦後も戦時中の司法官たちがその地位を失わずに居残った。戦後、制度は民主化されたが、魂は変わらず生き延び今日の態勢に受け継がれてきた。その変遷と推移に着目する研究は、リアリズムに溢れるばかりかその思想の歴史にも広がり深まって、まさに一幅の壁画のよう。そんな宮本先生が死刑問題にメスを振るう。凡百の論者の彼岸で展開する論理と倫理は、歴史的には中世の魔女裁判にまで遡り、啓蒙思想を原点とした近代刑事司法の発展を総覧、さらに文豪の小説に死刑囚の心理を渉猟するのです。興味深いリアリズムと哲学的な掘り下げに出会うことができます。

 

袴田さん支援クラブからの報告 : 袴田事件再審公判はどうなっているか、その現状と課題  

袴田家物語(このひと月間の巖さんとひで子さん)

 

主催  袴田さん支援クラブ

 

4/15(土) 第65回袴田事件がわかる会

第65回袴田事件がわかる会

2023年4月15日(土)  午後1時30分~4時  

浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)

入場無料、お気軽にお越しください。

ゲスト  袴田ひで子さん (袴田巖さんの姉)

講 演  小川秀世 弁護士 (袴田事件弁護団事務局長)

特別ゲスト    木谷明 弁護士  (元裁判官)

テーマ:今回の再審開始決定とこれから始まる再審公判について

主催:袴田さん支援クラブ

3/20、再審請求審は実質的に勝利

2023年3月20日、再審請求が叶いました。

3/13に東京高検が再審開始を決定。

3/20に東京高検が最高裁への特別抗告(不服申し立て)を断念。

これで再審請求が認められ、再審公判に舞台が移ります。

再審とは、裁判をやり直すということです。確定された判決に間違いがあった場合、無罪なのに犯人とされた人を救済するための制度。

袴田巖さんは、無実を訴え続けて半世紀、ようやくその主張が裁判所によって認められようとしているのです。

言い換えれば、東京高等裁判所は1968年9月11日に静岡地裁が出した有罪死刑判決が誤判(間違えてしまった判決)だったということを認めたということです。

それで、裁判をやり直すことを決定したのです。

日本の再審制度は、2段階に進められます。

まずは、再審請求を認めるかどうかの段階があります。これは弁護側が新らしく発見された証拠を出さなければなりません。

もしその新規証拠が裁判の当初から出されていれば、その他の証拠と総合して評価した場合、有罪判決にはならなかったであろうという判断に至れば再審請求が認められます。

そして次の段階の裁判、これを再審請求審に対して再審公判と言います。

再審請求審は、たいてい非公開ですが、再審公判はその名のとおり公開の法廷で進めらるのです。市民が傍聴することができます。

この再審公判で無罪判決が出ると、晴れて無罪となります。

再審請求審と再審公判とでは、前者が重くてなかなか通過できない。気の遠くなるような時間がかかる(袴田さんの場合は、死刑判決が出てから55年)のが通例。

再審請求が通って再審公判になると、かんたんな儀式で終わり、最終的に無罪が決まる。そういう仕組みになっています。

現時点は、再審請求が認められたところですが、事実上、再審無罪が決まったようなものです。

今後は、静岡地裁で再審公判が開かれます。

戦後の死刑えん罪事件で再審無罪となるのは、袴田事件が5例めです。

ここまで到達できたのは、国民の皆様がこぞって応援してくれたおかげです。

検察は世論に屈して高裁の再審開始決定に異議申し立てを断念したのですから。

皆さまのご支援に、心より御礼申し上げます。

袴田さん支援クラブ

 

声明 ―――― 袴田巖さんは、事実上、雪冤を果たした。

 

2023年3月20日

袴田さん支援クラブ

2023年3月13日、東京高裁は袴田事件の再審開始決定を下した。決定は完璧に弁護側に軍配をあげた。痛快な驚きとともに心を撃たれたのは、我々ばかりではなかったであろう。決定は「確定死刑判決」とそれを支持し補強する検察官の有罪主張を一つひとつ丁寧に否定し、さらに捜査当局による証拠のねつ造を示唆。半世紀近くにわたって死刑囚とされ、国家によって過って殺されるところであった袴田巖さんの生命を救った。東京高裁刑事二部・大善コートは、人権の守護者として公平な判断を下す正義を貫いた。それには圧力に負けない不抜の勇気と並々ならぬ能力がなければ実現できなかったことだ。その決定を、その精神を、我々は心から讃えたい。

さらに決定書を読み込むと、検察官が最高裁へと特別抗告するだろうことを予測し、その意図に対して悉く釘を刺しているのではないかと思われるような緻密な叙述であることがわかる。もとより、最高裁が差し戻した審理であるからしてその意向に沿った結論があれば十分と言えるが、全般的な争点を取り上げていることもその証左と言えよう。そこまで行き届いた判断を突き付けられたことを、検察官は気づいていたであろう。

そして、袴田事件弁護団の粘り強く果敢な法廷闘争をも讃えたい。何故ならば、日本の司法制度では裁判官が直接捜査することはない。検察が捜査して有罪の証拠を法廷に差し出し、弁護側がそれへの合理的な疑問を提起する。その闘いをジャッジすることだけが裁判官の役割となっている。その制度上、裁判官が取り扱える素材は検察官と弁護人が提出した証拠と主張のみである。検察官の出した証拠と主張が合法で説得力がないと有罪判決は書けない。同様に、弁護人が優れた反論を展開できないと無罪判決は書けないのだ。

今回の決定の根拠となったのは、根本的には巖さんが元々無実だという事実であるが、弁護団の粘り強い気力と高い能力であった。我々は、それをつぶさに見てきた。弁護団をバックアップした法医学者や支援者の寄与もあったことも付け加えておきたい。

今回の決定はおよそ半世紀にわたる経過を辿っての着地点である。国民に説明がつかないほどのあまりにも長期間にわたる手続きであった。えん罪被害者の袴田巖さんは心に深刻な傷跡を残したまま87才。支えている姉のひで子さんは90才を数える。長きに過ぎた裁判の中で、ひで子さんの闘う姿勢を特筆すべきである。ひで子さんの何にも負けない毅然とした姿がマスメディによって報道され、国民的共感を呼びこんだといえよう。

そして検察官の勇断、最高裁への特別抗告を断念するという事態に至り、再審公判に歩を進めることとなった。袴田巖さんは、事実上、再審で勝ち雪冤を果たした。津波のごとき袴田さんを応援する世論の波に、検察官は軍門に下った。事件に注目する全世界の人々とともに、我々はこの世紀の歴史的瞬間を目撃したのである。国民の皆様とともに喜びたい。

そして、袴田事件という世紀の死刑えん罪の悲劇は、日本の刑事司法を改革する教訓としなければならないと考える。

 

 

3/19㈯ 袴田さん応援大会 NET視聴できます

NET視聴はこちら   https://youtu.be/ANIkt88rJlI

オンライン署名始まりました

オンライン署名、始まりました。

冤罪袴田事件、検察庁は再審開始を認めた東京高裁決定に対して特別抗告をしないでください。【特別抗告期限3月20日!!】

URLはここ。 https://chng.it/8KcDXLtML5

 

 

 

3月13日、いよいよ高裁決定が下されます。再審開始か?棄却か?

高裁決定 関連スケジュール

袴田事件の差し戻し審が東京高裁で進められてきました。

この3月13日に、東京高裁第2刑事部は最高裁から差し戻された再審開始に関する決定を下します。

弁護団や支援者の関連スケジュールをお伝えします。

3月13日(月)決定日 

午後2時:決定書の交付 (東京高裁)

午後2時15分~ 袴田事件弁護団より高裁前での決定報告 袴田ひで子さんあいさつ

午後4時~ 高裁決定を受けての日弁連主催報道機関向け記者会見 (弁護士会館2F クレオ)

午後5時15分~ 袴田事件弁護団の報告会 (弁護士会館2F クレオ)

 

3月14日(火)

午後0時~1時半  緊急東京高裁決定報告集会  (参議院会館B1 107会議室)

袴田事件弁護団・袴田巌さんの再審無罪を求める実行委員会の共催

 

3月19日((日)) 袴田巖さん応援大会

午後1時半 ~4時  浜松市 アクトシティ研修交流センター62研修交流室

主催:袴田さん支援クラブ・袴田巖さんを救援する清水・静岡市民の会 など

 

3月21日(火) 静岡 高裁決定報告集会

午後1時半 ~4時  静岡労政会館6階ホール

主催:袴田巖さんの再審無罪を求める実行委員会

 

3月25日(土)

午後1時半 ~4時半 日弁連再審法改正全国キャラバン  「袴田事件から見える再審法の問題点」

静岡労政会館 6階ホール

主催:静岡県弁護士会   共催:日本弁護士連合会

 

各イベントの詳細は、下記をクリックしてください。

http://free-iwao.com/wp-content/uploads/2023/03/ketsugoumerged.pdf

 

2/18(土)第63回袴田事件がわかる会

DNA鑑定で375人(内死刑囚21人)を無罪にしたアメリカ

日本の裁判はどこが違うのか

2023218日(土)  午後1時30分~4時  

浜松復興記念館 2階 (浜松市中区利町304-2・五社神社東)  入場無料、お気軽にお越しください。

ゲスト  袴田ひで子さん (袴田巖さんの姉)

講 演  笹倉香奈 さん  (甲南学院大学教授、イノセンス・プロジェクト・ジャパン副代表)

無実なのに有罪判決を受けて収監されている人たちを救うために立ち上がったイノセンス・プロジェクト(以下IPという)。アメリカで1990年代から始まり、今や全世界に広がりつつある状況です。アメリカではこれまでに、IPなどの取組みによって3千人以上の「えん罪」を晴らし、そのうち375人(内確定死刑囚21人)は、DNA鑑定で無実が明らかにされました。また何と驚くことに、州や郡の検察庁の中には、えん罪被害者を救済するために働く組織(CIU)を設置し、IPと協働することがあるというではありませんか。

笹倉香奈甲南大学法学部教授はアメリカのIPでの実務を経験されています。帰国後、その経験を基に日本でも仲間とともにIPを立ち上げ、イノセンス・プロジェクト・ジャパン(IPJ)の副代表としてご活躍です。我が日本でもIPの活躍が期待されるところですが、アメリカのようには行かない。死刑えん罪の袴田事件にしても、ようやく明かりが見えるところに来るまで半世紀上の年月をかけています。帝銀事件や名張ぶどう酒事件などでは、雪冤(えん罪を晴らすこと)に至る前にえん罪被害者が獄中で死亡する悲劇が起きています。

無実なのに罪を着せられた人たちは、アメリカでは救済される可能性があるのに、日本では絶望的。それは何故なのか?笹倉先生には、アメリカでのえん罪救援に陽光が当たってきた歴史、そして日本ではどうして正義が貫かれないのか等についてお話頂きます。ぜひ、お出かけください。

1/21 第62回袴田事件がわかる会

Older posts Newer posts